リレーコラムについて

ネツゲン

林潤一郎

POOLに来て、まだ、間もないころ。
小西さんとタクシー移動しているとき、
小心者の僕は無言の時間に耐えられずにものすごい質問をしてしまいました。

「小西さん、CDってなんすか」

すこし驚いた顔をした後に、小西さんはこう言いました。

「愛されることだね」

想像していた答えは、コピーめっちゃうまい、誰も想像していなかったアイデアをポンポン出す、
とかそういう才能や技術的なもの。ところがどっこい、真逆の話だったのです。
僕も、すこし驚いた顔をしていたとおもいます。

誰よりも一生懸命考える。理不尽なことがあったら仲間を守る。
失敗したらどう挽回しようかと真っ先に考える(プレゼンでコケても帰りのエレベーターで
すぐに次のアイデアを話し出す…という具体的な例えも仰ってました)。
そういうことができるのがCDであるべきだと教えてくれました。
重要なのは人間としてのあり方だと。技術は経験で磨いていけばいい、
よほどサボらなければ自ずと培われていくもの。
でも人間としてのあり方は意識しない限りずっと変わらない。

「そんな姿勢で仕事に向き合っていれば『この人のためなら頑張ろう!』って
助けてもらえるでしょ。愛される、は力だよ」

かっこいいなぁとおもうと同時に、ひとつの指標になりました。

これまでの人生を振り返ってみても、心から共感できたこと、ステキだなと感じたこと…。
そうしたものは仕事を続けていく上で欠かせない熱源になってきました。
これまでお世話になった人、今も憧れている人、たくさんの人がくれた言葉が僕の熱源です。

いつか僕が誰かの熱源になれたらいいな。とおもいながら、
今日もコピーを書いたり、CD的なことに奮闘しています。

ということで一週間、ありがとうございました。
5日間欠かさず書くのはなかなか大変でしたが、
自分を見つめるよい時間でもあったなと、頂いた機会に感謝しています。

次のバトンを受け取ってくれたのは、シャハニ千晶さん(旧姓:竹迫さん)です!
新人賞の同期であり、一時期は同じ会社で働いていた戦友みたいな存在。
コピーライター出身でありながら、事業を興して活躍中のイケてる先輩みたいな存在。
言葉のスキルをどう発展させてるのかな?と個人的にも興味があるのでお願いしてみました。

千晶、よろしくね!

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