ボツ案
今日は私の出身地で、TCC新人賞に選んでいただいた企画の舞台でもある
「加賀」について書きます。
加賀といえばなんといっても温泉です。
加賀温泉は山代温泉・山中温泉・片山津温泉の3温泉からなる温泉郷で、
かつてバブルの時代は団体旅行でバンバン大型バスが乗り付け
大変賑わいのある街でした。
しかしバブルが弾け、団体旅行から個人旅行に移り変わっていく中で、
温泉旅館も廃業に追い込まれ、連鎖的に街の元気も無くなっていきました。
またバブル期に建てられた負の遺産が回収されないまま、
街に残り続けている状況があります。
きっと地方のどこの街も似たような課題を抱えているのではと思います。
加賀市でいうと73mの金色の巨大観音像がその象徴です。
今回新人賞を受賞した新幹線招致プロジェクトの前に
加賀市に提案していたボツ案があります。
そのボツ案のコピーは
「負の遺産を、市の予算へ。」
加賀市に点在するバブル時代の負の遺産を、メルカリで売って市の予算にしようという企画です。
目玉商品は73mの観音像9,999,999円!
(メルカリの最高設定金額が9,999,999円なのです)
無駄にプレゼン用にこんなキービジュアルも作りました。
しかし、この企画は実現可能性が低いと判断され、採用は難しいとなり、
新幹線招致プロジェクトに舵を切りなおしたという経緯です。
地元にいる兄に観音像の裏事情を聞くと、
「あそこはいろんな関係の人が複雑に絡み合っているから難しいと思う」と。
いろいろ察しました。
本当に新幹線招致プロジェクトの方にしておいて良かった、、、!
そんな新幹線招致プロジェクトもSeason4まで続くロングプロジェクトになりました。
加賀停太郎役の横田栄司さんと加賀市でのロケの際に焼肉を食べていると、
頼んでもないビールが運ばれてきました。
「あちらのお客様からです。」
はじめて生で「あちらのお客様からです」を体験しました。
嬉しいことに地元のお客さんが加賀停太郎を知っていて、ビールをご馳走してくれました。
(ちなみに石川県での加賀停太郎の認知率は64%)
加賀に北陸新幹線が停車することは、加賀市にとって起死回生の、一筋の光です。
ぜひ応援いただけると幸いです!
www.tokyo2023kaga.jp/
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こんなどうでもいい裏話、全然面白くない。と悔やみながらコラムを投稿いたします。
(※ボツ案の掲載は加賀市ご担当者様の許可を頂いております。)