リレーコラムについて

リアル趣味のすゝめ

お久しぶりです。
コピーライターのアボット・マーク・シュンです。

後輩の宮坂に、会社で一番名前が長いと紹介された
アボットです。
会社で一番名前が長いので、
デザイナーが名刺のデザインをするときに
よく僕のサンプルを作っているらしいです。

逆に一番短い人は誰だろう?
名字1字、名前1字の、中国の方とかですかね?
一度名刺交換したいものですね。

てなわけで、
10年ぶりのリレーコラム、書きます。

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広告業に携わると、
おそらく全員
「広告は残らない」
という共通の悩みに陥ると思います。

これは、
「広告は一過性のものであって、永遠に残る作品ではない」
ということ。
もちろん「超名作」と呼ばれる広告は、人の記憶の中に残りますが、
一般の人に聞いてみると、そんなにたいして残っていないのも事実。

作家なら、本が残り、
歌手なら、歌が残る。
漫才師なら、ネタが残るし、
料理人なら、レシピが残る。

そんな職業の人達がすごく羨ましく感じ、同時に
「誰しも覚えている超名作広告を作りたい!」という思いも湧き上がってくるんですが、
広告業に携わる人間に、
とある共通点を見つけました。

それは、
「趣味が、異様にリアル」なこと。

おそらくこれは、
自分が生み出した、すぐ消えゆく作品への副作用だと勝手に思っているんですが、

例えば、
・ものすごい距離をめっちゃランニングする人。
・夜通し愛車で首都高を走り続ける人。
・鰻をさばいたり、プロ並みに料理ができる人。
・めっちゃ鬼瓦作る人。
・よくわからん楽器演奏する人。
などなど、、

「旅行」とか「食べ歩き」のような消えゆくモノではなく、
なぜか皆さん、
手に取ったり、体を使ったり、物的にリアルな趣味をお持ちになるようです。

かくいう私も、
コロナでしばらく各仕事がストップしたときに、
ふらっとホームセンターに行き、気づくと植物の種を買っていました。

仕事は進まないのに、少しづつ大きくなる芽。

進んだと思ったら止まる仕事をよそに、日々確実に成長する茎。

仕事の実現度は薄くなるのに、日々、緑が濃くなっていく葉。

飲みにも行けず、強制的に規則正しく起こされた私は、
毎日植物の成長を見るのが日課になり、
いまや50鉢を超える植物コレクターになりました。。。

・好きなことを仕事にしたほうがいい。
・仕事は仕事。趣味は趣味。
2つの考え方があると思いますが、
私は後者派です。

精魂込めて作った広告は、時期が過ぎたら消えてしまうけど、
精魂込めて作った植物は、面倒を見る限り手元にある。
この仕事と趣味のバランスが、
ストレスの多いと言われる広告業界でなんとかやっていける秘訣、
なのかなと思っています!

・広告業界で趣味がない人
・これから広告業界に入りプライベートを心配している人
ぜひ参考にしてみてください!

ではでは。

アボット

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