リレーコラムについて

今日の服、いつの服ですか?

忽那治郎

昨日に続き、眞木さんのことから。

 

バーバリーのポスターに衝撃を受けた話を、書きました。

『きょ年の服では、恋もできない。』

そうだ、オシャレは投資、

こんないつ買ったか覚えてない服を

着ている場合じゃないのだ。

と、頷いたものです。

 

そして、

今回コラムを書いていて、ふと。

今の時代、この名コピーはどう響くのだろうか、と。

 

あれから四半世紀ほど経ち、

世も随分変わりました。

ファストファッションで

流行がより刹那化した向きもある一方、

フリマアプリがインフラ化し、

何年前の服でも関係なくリユースが楽しまれる。

サステナビリティーが叫ばれもする。

そもそも「流行」とは、

ある程度みんなが同じ方向を向いていてこそ

成立するものだけれど、

スマホで見ている景色は、みんなバラバラ。

まさに価値観もバラバラ、

ゴーングマイウェイな世が加速している。

 

な、このご時世に、

もしこのポスターが貼り出されたら、

ファッションの賞味期限への焦りみたいなものを

今の若いコたちも感じるのだろうか。

それとも、「え、これ4年前の服ですけど」と

キョトンとするのだろうか。

むろん当時だって、みんな毎年

ワードローブを一新してた訳じゃないけれど。

 

くれぐれも、師匠の名コピーを今さら

論評したい訳ではまったくなく。

言いたかったのは、

時代によらない普遍的な価値観もあるけれど、

社会という巨大なお釈迦様の掌で暮らしている以上、

無自覚に影響されもするだろうこと。

そして、実はそのお釈迦様が

デジタルのアルゴリズムやAIだったりする昨今、

自分の意識って、どれくらい「自分の」意識なんだろうか、と。

 

で、今着てるこの服、いつ買ったんだっけ?

NO
年月日
名前
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