使えない奴ら
産休に入った妹と、茗荷谷のカフェでお茶をしながら。
「せっかくの休みだからね、有意義に過ごさないと」
—
若手社会人と、たまたま出会ったスナックで。
「タイパばっか考えてるようじゃ、いい仕事はできっこない」
—
インターンに来てくれた大学生と、ミーティングの場で。
「まったく最近の若者はついていけん」
—
これ、発言者は、私ではなくお相手です。あしからず。
妹はもちろん身重だが、産休のおかげで1人目の娘のピアノにじっくり付き合えるようになった。
若手は、タイパ至上主義に見られてるのか、思い込まれているせいか、
シンプルに効率化してるだけでも過度に反応されてしまう。
挙句、腫れ物でも触るかのようにプレッシャーをかけてもらえないのがストレスなんだそう。
インターン生は当時大学3年生だったはずだが、
1年生のLINEのコミュニケーションスタイルにまったくついていけず
世代間のギャップを感じたそうだ。(2年しか違わないのに!)
産休は休みではないし、
タイパを無視して何やってもいいわけじゃないし、
若者とひとくくりにしていいわけでもない。
それでも、いわゆる”こうあるべき”だけが全てじゃない。
多様性への配慮は大切だけれど、多様性って言っときゃいいと安住してしまっていたかもしれない。
多様性とは、都合よく使える美しい言葉ではない。自分の想像力の限界を突き付けられる言葉のはずだ。時に吐き気を催し、時に目を瞑りたくなるほど、自分にとって都合の悪いものがすぐ傍で呼吸していることを思い知らされる言葉のはずだ。(朝井リョウ『正欲』)
これが今の時代の正解なんでしょ、みたいに思っちゃいけないなぁ。
やるべきは、当事者の声を遮らないことなのかもしれない。
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タイトルはCreepy NutsのR-指定さんが初の東京ドーム公演でも披露したソロ曲から。
スペシャルな「通常回」で最高でした。アンコールもなくスッと終わったのもひっくるめて。
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