リレーコラムについて

使命感について

関陽子

去年の今頃、とあるCDが

クリエーティブの原動力は「謎の使命感」なんじゃないか、という話をしていて、

以来そのことについてずっと考えています。

・・いえ、さっき思い出しました。

 

使命感=自分に課せられた任務を果たそうとする気概(←今goo辞書さんに聞いた)

だそうですが、

そこに「謎の」がつくと、

日々の仕事や目の前の課題解決への気概、以上の

世の中をより良くしたいとか、

お節介でもいいから世界の誰かのためになんかしたいとか、

そんな視座とエネルギーという才能のこと、になる気がする。

 

みなさま、謎の使命感、ありますか?

それによって、動いてますか?

コピーや企画、考えてますか?

 

社会や他者との結びつきが強いほど(たとえばこの子の未来を守ろうとか、故郷の町を元気づけようとか・・)

それを育てるきっかけが増えるのだとすると、

私は恐ろしくそこが弱い。

ただまあ、それは言い訳に過ぎず。

目の前の商品が売れるように、とか、ブランドの育成を、とか、

仕事としての責任感は人並みにあるけど、

謎の使命感に突き動かされて動いてはこなかった気がする。

そして、やっぱり世の中のアウトプットを見ていると

謎の使命感が根っこにあるクリエーティブは

太くて、強くて、かっこいい。うらやましい。

一生に一度、そういうコピーを書いてから引退したい。

 

多分、ここを読んでいるコピーや広告の仕事に興味を持つ若いみなさまは、

社会や世界への謎の使命感に満ちていることでしょう。

そのエネルギーと才能を、大事にして大成してください。

 

なお、角田光代さんの小説「タラント」は

使命感は才能である、をテーマにした傑作です。

NO
年月日
名前
5831 2024.12.23 小林大 コピーのチカラ
5827 2024.12.22 都築徹 包丁
5826 2024.12.22 都築徹 東海テレビプロジェクト
5825 2024.12.22 都築徹 競争
5824 2024.12.17 都築徹 アウト
  • 年  月から   年  月まで