俺がお前であいつが僕で
最近の若い子は、自分のことを「俺」と呼びたくないそうです。
カッコつけてたり、キザな感じがして浮いてしまうから…とのこと。
そんな現象を「俺離れ」とまで言うらしい。えーマジかあ。俺、俺って呼ぶけどなあ。
さて、「最近の若い子は」なんて、冒頭から恥ずかしすぎる始め方で話を始めてしまいました。
1990年生まれの青二才、石倉です。すみません。
すみません、ええ。青二才です。若くてすみません。若いんです。ええ。まだ若手ってことに…させてください。
話をもとに戻すと、第一人称っておもしろいなあと思いまして、このコラムを書かせて頂いています。
前回のコラムでは、何の意識もせずに自分のことを「僕」と呼んでいました。そのことに、読み返して気づきました。
皆さんは自分のことをなんてお呼びですか?
(お呼びですか?って日本語あってますかね?お呼びですか?お呼びでない?)
僕は、
・さすがに公式な場では「私」。メールなど。
・日常、外で会話するときは「俺」。
・家族と話すときや、目上の方と話すときは「僕」。
・奥さんの前では、「いっちゃん」…すみません。知らんがなって話ですね。
…になっていることに、冷静になって気づきました。
そう思うとコラムではどう考えても「私」が適切なんですが、なぜか自然と「僕」になっていました。
TCCのアットホームな雰囲気がそうさせてくれているのでしょうか。
他にも色々ありますよね。
「ウチ」「あたし」「ワシ」「小生」「拙者」「おいどん」…
調べてみると、「僕」という一人称は、へりくだった一人称として古事記にも登場するほど歴史が古いそうです。
明治時代ではインテリが好んで使う一人称だったのが、だんだん軟弱なイメージがついていったようです。
そして「俺」は二人称だったそうな。「おい、待て!俺!」って、なんだかSFですね。
僕も小学校高学年くらいで、クラスで「僕」と呼ぶことが恥ずかしくなり、少しずつ「俺」に変えていった記憶があります。
でも、家族の前では逆に恥ずかしくて「僕」のまま。
それが最新の話では、「俺」はキザだし、「僕」は自己愛が強そうだから、「自分」と呼ぶとのこと。
家族の前でもそうなのかしら。え、どうなんだ?きみ、おい。
個人がどんどん強くなっている時代の変化が、一人称の変化という根源的なところに現れているようで面白いですね。
一人称については、こちらの記事で勉強させていただきました。
僕、私、当方、小職、拙者、朕。。。日本語の一人称はいったいいくつある?そしてなんでこうなった?
「僕」を使う男性は「甘えん坊」? 時代によって変わる一人称のイメージ…転機は昭和50年代か
僕も年を重ねたら、自分のことを「ワシ」と呼ぶ日が来るのでしょうか。
父は両親のことを「おやじ」「おふくろ」と呼んでましたが、僕もそう呼ぶ日が来るのかしら。
実は俺…こんなタイミングで一人称や親の呼び方変えたよ、なんて裏情報を教えてくれる方、お電話お待ちしております!
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