恋をした日のポエム
神楽坂で待ち合わせると、
しょうちゃんは
大きな荷物を持っている。
今日の朝来て明日の夜には
また大阪に帰ってしまうのだ。
しょうちゃんを見つけた
私は一目散に駆け寄る。
しょうちゃんには
とても大きな「つくる才能」があって、
広告の賞をたくさんもらっている。
でも、そんなのどうでもよくなるくらい
私はしょうちゃんから出てくる
おかしいのに泣きたくなるようなお話や、
愛に毒を混ぜこんだような世界、
誰にも似ていない声に憧れている。
サングリア一杯で赤くなって。
こないだ星野源のライブに行ったとか、
監督の演出コンテが素晴らしかったとか、
冬のロケには湯たんぽを持ってくといいとか、
たわいもない話。
長女のせいか、
私は人に甘えたりするのが
あまり得意じゃないのだけど。
しょうちゃんといると
ついつい喋りすぎてしまう。
しょうちゃんは「タコおいしい」と笑っている。
「あ、明日早いのでそろそろ」
「だね」
改札で手を振りながら、私は気づく。
会いに来てくれたのはしょうちゃんだけど、
会いたかったのは、
私の方だ。
しょうちゃんのフルネームは
正樂地咲(しょうらくじさき)ちゃんといい、
会った日からずっと、私は彼女の
人柄やら才能やらに恋をしている。
百合上等!笑
コピーは一人きりの作業だ。
私が書き続けてられるのは、
一人じゃないと思える人がいてくれるから。
しょうちゃんと、たくさんのしょうちゃんに、ありがとう。
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