愛すべき5788

はじめまして。

ダイショー鍋スープのなかやまきんに君のCMで

TCC新人賞をいただいた

九州博報堂の松尾昇と申します。

同世代のスターである花田さんからいただいた

バトンなので、一週間（というかもう水曜ですが）

できるだけ頑張ってみます！

TCCのすごい先輩方も見られるであろうコラムで、

一体何を書けばいいんだろうとお盆の間

いろいろ悩んでいたのですが、

結局思いつかなかったので、

僕が初対面の人と仲良くなりたいときにいつもしている

祖母の話をしたいと思います。

僕の祖母は今年で9１歳になるのですが、

年齢のわりにすごくパワフルです。

もともと農業をやっていたので、

シンプルにフィジカルも強い。

昔話にはなりますが、

僕が小4の頃、当時中２だったいとこのひかる兄ちゃんに

腕相撲で勝ってしまったという伝説も持っています。

そんな祖母には近所に3人の姉妹がいます。

そして、祖母に負けないくらい、みんなすごく元気。

4人はそれぞれの家を頻繁にたずねては、いつも楽しくおしゃべりをするのが日課でした。

しかしある頃から、

お互いの家を行きかいするのは

さすがに体力的にしんどくなってきた、ということで、

日課のおしゃべりを、それぞれの家の固定電話でするようになったそう。

電話でのコミュニケーションにはなったものの、

毎日楽しそうにおしゃべりをする祖母を

親族一同ほほえましく見ていたのですが、

ある日その会話の異様さに気がつきます。

「5788は最近どがんね？」

「6238の腰はよくなったとね？」

「3426は・・・」

と、謎の4桁の数字を交えながら雑談をしているのです。

長崎の田舎に住むごくごく普通の

高齢者たちの電話のはず。

スパイのコードネームのように呼び合う彼女たちは、

一体何者なんでしょうか？

祖母にその真相を聞いたところ、

なんとこの４桁の数字は、

「お互いの家の電話番号の下４桁」ということでした。

？？？？？？？？？？？？？？？？？？？

全く意味がわかりませんでしたが、

よくよく聞けばこういう流れのようです。

①会話はいつもお互いの固定電話でするようになる

↓

②全員すごく近所にいるので、0957-●●-（上６桁）までは電話番号がみんな同じ

↓

③ということは電話番号もそれぞれの下４桁だけを覚えればOK!

↓

④下４桁を覚える！そしていつしか下４桁で呼びあうようになる

なるほどなるほど・・・

とは全くならないですが、

次のTCC年鑑が届いたら、

今回の新人賞のページを大好きな5788にも見せに行きたいなと思います。