リレーコラムについて

新しい感情(おいめい愛)

梅田大輔

こんにちは。
2002年入会の梅田大輔です。
TCC会員歴も気づけば
20年ちょっとになるコピーライターです。
鎌田さん、バトンをありがとう。

前回、このリレーコラムが
まわってきたのは2015年、その前は新人賞の年の2002年でした。
読み返すとその頃の気持ちや価値観が思い出されて、
懐かしさと気恥ずかしさが湧いてきます。
また今回も、後で振り返ると恥ずかしいことは覚悟で、
ここ数年で自分に生まれている
新しい感情についてお話しします。

大学生にコピーライティングを
指導する機会をいただくようになって8年目になります。
少人数で、通年、週1くらいで学生と関わっています。
はじめた当初は学生という存在を
どう思ったらいいのかよくわかりませんでした。
コピーライティングに興味のある若者といっても、
部下や弟子のように思ってしまうと、それはこちらの思いすぎで。
やる気は変動するし、バイトやテストや他の授業が忙しいと眠そうにもします。
まだコピーライティングだけをやりたいわけではなく、
いろいろな経験がしたいわけで、それは当然です。

ただ、そんなに真剣じゃないんだなと思っていると、
けっこう本気で書いてくるようになったり、
考え方にハッとさせられたり、意外とがんばって就活をしていたり、
そして就職を決めてきて、梅田さんといつか仕事をしたいとか、
追い越しますよというようなことを言ってきたりする。
「コピーゼミが大学の授業でいちばん楽しかったです」。
そんなお世辞に満ちた寄せ書きをくれて、
それを見て私はジーンとしていたりする。
学生に面と向かっては言いませんが、
ようするにいつのまにかだいぶ感情が移入しています。

自分の息子と同じくらいの面々だけど、
息子のようだとか娘のようだとか言ったらもちろん言い過ぎで。
コピーライター以外の職業も含むそれぞれの仕事、人生を進んでいくのを、
何かあれば応援し続けたいと思う、甥っ子、姪っ子に抱くような感情か。
おいっこ愛、めいっこ愛とでもいうのか。
まったくいい感じの言葉にできていませんが。

コピーゼミは夏と冬に、新潟の燕市で10日間の合宿もしています。
今年の冬は河川敷の公園で、14人で雪合戦をやってみたところ、
想像以上の熱戦でした。
この夏のメンバーでは何をしようか。
浜辺でドッチビー、手づくりそうめん流しもいいかも。
そんな企画を今まさに考えているところです。
安心してください。コピーライティングもやります。

新しい感情(おいめい愛)
終わり

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