方法のかけらたち
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石岡瑛子展でタイムレスという概念を知った。
新しいも古いもなくて、タイムレスなものを作ればいいのだ。
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広告でもタイムレスなものを作ることができる可能性がある。
石岡瑛子さんの残したものはそれを教えてくれる。
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裸を見るな。裸になれ。 はタイムレスだ。
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コピーもまた、タイムレスなものとそうでないものに分けられる。
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何も足さない。何も引かない。 はタイムレスだ。
想像力と数百円。 もタイムレスだ。
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変われるって、ドキドキ。 はタイムレスだ。
考えよう。答はある。 もタイムレスだ。
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ただ一度のものが僕は好きだ。 はタイムレスだ。
いい空は青い。 もタイムレスだ。
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このろくでもない、素晴らしき世界。 はタイムレスだ。
愛だろ、愛っ。 もタイムレスだ。
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タイムレスは本質的だ。
本質的なものはタイムレスだ。
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手法が新しくて魂が古いものより
手法が古くて魂が新しいものの方がまだましだと村上春樹が言っていた。
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新しさは一つの尺度でしかない。そしてそれは有限だ。
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論理の畑の人と感性の畑の人がいる。
プロレスをしなければいけないのに、殺し合いをしている気がする。
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コピー料理説。
素材が良くなければどう料理をしたって
うまくはならないと魯山人が言っている。
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コピー陶芸説。
土の持ち味を活かさなければ
いい焼き物はできないと魯山人が言っている。
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コピーゴルフ説。
Play the ball as it lies.(あるがままの状態で打て)
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既にビートルズがいるとしても新しい歌を作らなくてはいけない。
既にピカソがいるとしても新しい絵を描かなくてはいけない。
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いいコピーを書きたいというより、
いいコピーが書けるような人間になりたい。
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