最後のドッヂボール
最後にドッヂボールをした日のことを覚えてますか。
僕は覚えていません。
おそらく小学校低学年の頃だと思いますが、
まったく覚えていません。
とても怖いなぁ、と思うのが、
この最後のドッヂボールをしているとき、
僕は「これが最後のドッヂボールになる」とは
微塵も思っていなかった、ということです。
少なくとも、その瞬間は、
次の日も、その次の日も、
ドッヂボールをする認識だったのです。
だけど、その日から今日まで一切
ドッヂボールをしていないわけです。
(たぶん、原因はサッカーの台頭やケイドロの流行です)
これって、怖くないですか?
これから起きうる未来の話にすると、
僕は月一ぐらいのペースで映画館に行きますが、
やがて行かなくなると思います。
その時の「最後の映画館」を、恐らく僕は最後だと認識できない。
「来月には映画館にまた来る」と勘違いしているはず。
映画館に限らず、
これからいろんなことが最後になっていくのに、
最後の機会を、最後だと認識できない。
これって、怖くないですか?
―――
酔っ払うと本当の自分がコンニチハする
河野正人(こうのまさひと)です。
※高阪さん、素敵な紹介をありがとう
こんなこと書いといてアレですが、
リレーコラムが回ってくるのは、最後な気がしています。
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