母性と自粛
この自粛期間中、
私は、厳重体制で暮らしたグループに入ると思う。
なるべく外に出ない。
外出した後は、手洗いやうがいはもちろん、
自分や、外から持ち込んだものを除菌する。
外に着て出た服は、玄関で脱ぎ、すぐ洗濯。
部屋の換気はこまめに。
毎食自炊して免疫力を上げる。
免疫力を下げると言われる糖分やアルコールは控えめに。
などなど、かなり意識高くやってきた。
外で働いてくださっていた多くの人に支えられていました。
改めて感謝します。
しかも、この徹底は、4月、5月の間だけではない。
コロナの影を感じていた1月下旬には、
手洗い・うがい・マスク・除菌を欠かさなかった。
この頃はもちろん、外にも出ていたし、会社に行き、人と会っていたし、だけど
家の中にウイルスを持ち込まないように努力していた。
トイレの後でも、ろくに手を洗わなかったような私が、
こんなに変わった理由。
それは、愛犬のため。
2019年11月から飼いはじめた、
チョコ&ホワイトのチワワ女子。
アオちゃん。
チワワという犬種がすごく好きというわけではないが、
出会ったその瞬間から、私の母性はアオの虜になってしまった。
コロナウイルスにかかりたくないというより、
自分が体調を崩して、アオの面倒をみれなくなるのが怖かった。
入院となったら、誰かに世話をお願いしなければならない。
でも、感染している私のウイルスがアオの体毛にくっついていたりしたら、
人にも迷惑をかけてしまう。
とにかくアオを守りたいし、そして、何よりアオと離れたくない。
ヒト・犬間での感染はないと言われているのに、
香港のニュース(飼い主さんが感染して、ペットの犬も陽性に)を見て
ハラハラしたりもした。
「飼い主さんが感染してしまった場合のペットへの対応」も
念のため調べておいて、私は私のできることをしっかりやろうと心に決めた。
そうして始まったアオのための自粛生活は、
アオと24時間いっしょにいられる時間となった。
外に遊びに行きたいとか、飲みに行きたいとか、全く思わない。
我慢を我慢と思わないような感覚。
親の子どもに対する想いって、こういう気持ちなのだろう。
母性の延長線上に、自粛はあるのかもしれない。
そんなことを思いながら、今日もアオを抱きしめる。
「アオちゃん、愛してる。」
そう言って顔を擦りつける私を、キョトンとした顔で見つめ、
すぐに目をそらして、体をねじらせ逃げていく。
私が最近いつも家にいるせいで昼間しっかり寝れず、
生活のリズムが崩れているらしいアオは、
そろそろ自粛が本格的に終わって欲しいと思っていそう。
近々、会えるようになったら会いたい、あの方に
コラムのバトンを渡します。
尊敬する米田恵子さんです。
地元が広島と岡山で近いこともあり、
昔からよくしてくださっているパイセンです。
あったかく強い米田さんの話、楽しみ〜。
1週間、ありがとうございました。
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