流れでTCC会員になった男③
ぼくは
TCCを知らないまま、
TCCに応募し、
TCC会員になりました。
そして順序はおかしいのですが、
受賞後にコピーライターとして生きていく決意をしました。
課題は、「TCC新人賞」という身の丈に合わない実績に、
圧倒的に劣る実力を追いつかせること。
そのとき頭をよぎったのは、やはり「転職」の二文字でした。
小さな求人広告ばかりを作る環境ではなく、
もっとメジャーな広告を作れる環境じゃないと
飛躍はできないんじゃないか。
そんな考えが何度も浮かび、
上司にも転職を相談したりしました。
でも結局、自分が納得できる成果を出せるまで
いまの環境で、いまの仕事で、がんばっていこう。
そう決断しました。
…というのは半分ほんとですが、
実際は、当時の専務に風俗をおごってもらったことが
大きな決定打となりました。
いろんな意味でスッキリして、前を向いたぼく。
心がけたのは、とにかく仕事量にこだわること。
そして、たくさんの広告をインプットすることでした。
基本的なことですが、恥ずかしながらその基本すら
まともにやってこなかったので、徹底して取り組みました。
その間、TCC同期の方々は
TCC賞をはじめ、国内外の賞をとりまくるすさまじい活躍で、
どんどん置いていかれる恐怖を感じました。
でも、それをエンジンにかえてがんばりました。
社内でも少し浮いていたと思いますが、
それでも地道に努力しました。
そして、新人賞受賞から5年が経つ2011年。
TCCから二度目のお電話がかかってきました。
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