第3話:野薔薇の言葉
寝不足か?
毛穴開いてんぞ
芥見下々先生作『呪術廻戦』より
人間の負の感情から生まれる呪い。
その呪いが具現化した呪霊を祓う、
呪術師を育成する東京都立呪術高等専門学校に
入学することとなった虎杖悠仁。
1年生は、虎杖の他に伏黒恵(男子)と釘崎野薔薇(女子)の3人だけ。
交流会の相手である呪術高専京都校の女生徒に煽られた
釘崎が返した言葉。
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煽られたら煽り返すのが、少年漫画の作法。
(現実では駄目ですが)
特に、女性キャラ・女子キャラが
爽快な啖呵を切ってくれる作品は、
信頼できます。
釘崎の啖呵は
回を増すと共に切れ味も増しており、
男がどうとか
女がどうとか
知ったこっちゃねーんだよ!!
テメェらだけで勝手にやってろ!!
私は綺麗にオシャレしてる私が大好きだ!!
強くあろうとする私が大好きだ!!
私は「釘崎野薔薇」なんだよ!!
これも大好き。
私は釘崎ほど覚悟が決まっている
生き方はできていないですが、
仕事きっかけでド田舎から東京に出てきたという点では
シンパシーを抱くところもあります。
少年ジャンプに触れたことがなかったり、
近年の作品は読んだことがないという方が
少年ジャンプで描かれる女性キャラに
どんなイメージを持たれているかは
わからないのですが、もし、
女性キャラは男性キャラに
守られるだけの存在とか、都合のいい存在とか、
とにかく優等生で万人受けする可愛いさで、
いわゆるヒロインヒロインしていると
思われているとしたなら、
そんなことないのにな…と。
女性キャラをどう扱うか
どんな言葉で表現するかは、
もちろん作品ごとによるのですが、
ちゃんと戦力になっていたり
専門的な職業や特技を持っている女性キャラの方が
人気を集めているのが実感値です。だいぶ前から。
そして、呪術廻戦を読んでいると、
少年ジャンプもここまで来たか!なんて
勝手に嬉しくなってしまうのです。
こちらは男子キャラの台詞になりますが、
身長(タッパ)と尻(ケツ)の
デカイ女がタイプです
には、個人的に勇気をもらいました。
内面でも外面でも、
好みは一人ひとりで違って当然ですよね。
大枠の設定やバトルの演出は
少年ジャンプの王道を受け継いでいる作品。
ただ、交わされる言葉の端々やキャラクター達の主張に、
イマドキだなぁと唸ってしまう古参読者の私。
一方で、釘崎が初登場する回のタイトルが
『鉄骨娘』だったり、
昔懐かしいネタがしれっと紛れているのが
ちょっと不思議ではあります。
芥見先生、若い方のはずですが。
奇しくも今日は、
呪術廻戦のアニメが放送されている金曜日。
深夜1時25分、まずはアニメで触れてみるもよし!です。
※漫画は週刊少年ジャンプで絶賛連載中、
コミックスは現在で13巻まで発売。
まだまだぜんぜん追いつけますよね!!
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まさに“言葉のバトル”が展開されたエピソードが
思い出に残っている作品から次回
『今のうちにいっぱい言っておいた方がいいんでないかい?』
です。
よろしくお願いします。
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