リレーコラムについて

自分がいい!と思ったものと、他人がいい!と思うものは、ボール半個分ちがう。

米村大介

水曜日。折り返し地点です。

 

一週間が長く感じるのは気のせいでしょうか。。。

 

リレーコラムを書いてると、

書くために生きている、ようなときが時々あって、

ネタを探さなきゃ!って力んで過ごして、

あ、これはいいネタかも!と思うことがたまに起きるけど、

それは社会人としてここで書けないネタだったりするんだよなぁ。おしい!

 

 

あー。

前にバトンが回ってきたときは、

少し自分自身にニュースがあったりしたものだが、

今回ほんとにニュースがない。

 

 

強いていうなら、白髪に寄り添って生きよう、ということで、

白髪染めをやめて、髪全体をグレーにしてみたくらいだ。。。

コスプレーヤーかよ!ホストかよ!ってイジられてばかりだけれど。

 

 

あー、どうしよう。。。

と思いながら、一周回って、いつもはあんまり話さない

自分のことを少し話してみようと思った。

 

 

 

コピーライターに成り立ての頃、根拠のない自信だけはあった気がする。

恥ずかしながら。。。

 

 

絶対ぼくが書いたほうが面白いですよね!

 

このコピーよりぼくが書いたコピーのほうが絶対いいですよね!

 

と、心の中で思いながら、コピーを書いていた。

 

 

ま、当然のごとく、9割くらい的外れだったが、時々ラッキーパンチが当たっていた。

 

ビリヤードとかしてて、たまにありますよね。

 

その玉を狙ったわけじゃないのに、壁に当たって跳ね返ってきて偶然違う玉が入る感じ。

 

狙ってもいなかったのに、入ったので、ちょっとドヤ顔してしまう感じ。

 

今にして思えば、いいでしょーー!と、たくさんコピーを書いていたら、

 

たまたま投げたいいボールを、いいキャッチャーが、「ナイスボール!」と言ってくれていたのだ。

 

そのときのいいキャッチャーには、感謝しかありません。

 

実際、若い頃は、いつも肩に力が入りすぎていて、

 

「ふつうじゃないものにしよう!」「とがったものしよう!」

 

とばかり、思っていた。

 

実際のところは、、、いっぱい書いたのに、俺のほうが面白いのに、先輩が締切ギリギリで出してきた、

 

これも一応おさえで出しといてー、というコピーにあっさり負けていた。

 

「おまえのは、そもそも、コピーになってないんだよ」と言われた。

 

コピーになっている?って、何???

 

それから、とにかく、人のコピーを見るようになった。

(ここは、よく新人がやるのと同じですね)

 

先輩が書くコピーも見た。

 

何がボツで、何が通って、何が広告賞をとるのか。。。も。

 

そうやってると、、、

 

人が書くコピーは、大方ジャッジすることができるようになった。

 

これは、いいけれど、粘れば、もっと良くなる。

 

これは、よくある。ふつうだ。

 

とか。

 

でも、自分で書くコピーは、いまいち、いいものを選ぶことができなかった。

 

コピーは、書くよりも、選ぶことのほうが難しい、

 

とよく言うが、その通りだと思った。

 

 

TCCの新人賞をいただいたときのコピーもそうだ。

 

書いたコピーを師匠に見せるとめんどくさいなーと思って、

隠れてクライアントにプレゼンした。

 

おすすめのA案を、めちゃおしてプレゼンしたけど、

B案のコピーに決まった。

えー?こっちかよー。と半分すねながら。

 

デザイナーがレイアウトをつくっているとき、つくっていることが師匠にバレてしまった。

 

師匠「これ、どっちの案に決まったの?」

ぼく「残念ながらB案に決まったんですよー」

師匠「お前、いいクライアント持ったな。A案はボツだよ」

 

 

その広告で、TCC新人賞をいただいた。

今あらためて見たら、B案だな、、、とわかる。

A案は気をてらっているだけで気分を害する人もいるだろう。

 

 

そのとき、学んだことは、

 

自分がいい!と思ったことと、

他人がいい!と思うことは、

ボール半個分ちがう。

 

と言うことだ。

 

 

安産のように、すっと思いついたコピーはそうならないが、

粘って悩んで入り込んで書いているときこそ、

そういうときが多い。

 

これがいい!と思っても、ふと力を抜いて、

そのときとは違う自分が見ても

わかるように書いたほうが、もっとよくなる。

 

時間が経てばわかるけれど、書いた瞬間の自分のいい!は、少しだけあてにならない。

 

 

録音した自分の声を聞いたときと、少し似ているのかもしれない。

 

「これが自分の声?」って思うとき、ありますよね。。。

 

とかとか、思いながら、今でも、自分がいい!と思ったことと、

 

他人がいい!と思うことは、同じだったり、ちょっと違ってたりする。

 

 

あきらかに悪いものはわかるようにはなったんですけどね。。。

 

 

そういう感覚は自分だけかもしれないし、

 

プロとしてどうなの?と思ったりもするし、、、

 

やっぱまだまだだなーと思い、

 

書くしかないよなー書くしか。と、また思うわけです。

 

途中、何言ってるかわかんないとこもあったかもしれませんが、、、

 

そうやって、水曜日は、木曜日に変わっていくものです。。。

 

明日もサボらず書きます。

NO
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