リレーコラムについて

藤原くん

松村祐治

渋谷の編集室で、仮編集終わりに小山佳奈さんから肩を叩かれた瞬間に、
「あ、リレーコラム書かされるな」と思いました。
電通のクリエーティブ・ディレクターの松村と申します。

 

僕、いま会社で若いCMプランナーたちにCM講座みたいなことをやってまして(やらされてまして)、
先週、その講座にコピーライターの磯島拓矢さんをゲスト講師で招きました。
僕の出した課題は

「先輩の素晴らしいタグラインが先に決まってしまった!そこから企画を考えねばならぬ!の巻」

というもので、つまり磯島さんの名コピーをタグラインに置いて企画コンテを描いてみよう、という課題でした。

 

いやいやコピーがいいと、コンテもおもしろくなるんですね。

「いいクルマが好きだ。男ですから。」で、スリリングな刑事もののコンテが上がってきたり、

「ヒトは、本を読まねばサルである。」で、超マッドなセリフ劇が上がってきたり、

「家を楽しくするのは、テレビだ。」で、恐ろしくシュールな家族像が描かれたりで、

うーん、いいコピーは、CMプランナーも強くするなあー、と驚きました。

 

そんな中、僕がいちばん爆笑したのが、

新入社員の藤原慶太くんは「考えよう。答はある。」でコンテを一生懸命考えていたのですが、

なかなか思いつかず、

思わず言った「松村さん、考えても、答がないじゃないですか!」でした。

 

それだけでもう、藤原くんは天才だな、と思いました。

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