リレーコラムについて

記憶を考える

加部達彦

もし水平線の向こうから、巨大な馬が現れたら

その景色は一生忘れないものになるだろう。

 

 

これは、とあるセミナーでの話。

実際にそのスライドは、僕の心に深く残っているのですが、

「記憶」というのは、そういうものなのかもしれません。

 

初めて行った場所、

初めて経験したこと、

それは、たしかに記憶に残っているはず。

 

学生時代にラスベガスで迷子になったことも、

ダイビングの靴にサソリが入ってて噛まれたことも、

人生で一度しかないからこそ、ずっと覚えている。

 

 

「見たことのないものをつくる」

 

よく言われていることではありますが、一周回って、

ここ最近、特に大事にしていることです。

 

希少性と記憶は、強く紐づくということ。

 

例えば、僕は家に帰ったら、まず、

ボクサーパンツからトランクスに履き替える、

という珍しい二刀流使いであること。

 

そして、納豆を食べた後は、絶対に味噌汁を飲む。

味噌汁がない時は、納豆は食べない。

納豆と味噌汁は必要十分条件で結ばれている、など。

 

人と被らない情報を伝えた方が、

僕のことをきっと覚えてくれている。

 

(※自己紹介を挟みました)

 

 

 

記憶に残るいい企画というのは、

面白いアイデアを出せる力よりも、

絶対に妥協しない力の方が大切なのかもしれない、

と感じている今日この頃。

 

見たことのないものが生まれるまで、

粘り続けるスタイルを

突き通してやろうと思います。

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