酒をやめて、人生を始めろ。
こんにちは。
クリエイティブディレクターの田中です。
真面目なぼくを、つい最近まで呪縛のように
縛っていた小霜さんの言葉があります。
「田中は真面目すぎる。
だから、アイデアがつまらん。もっと狂え。
田中はしばらく、仕事する前にテキーラを
飲んで、自分をぶっ壊してからコピー書け。」
真面目なぼくは、
この小霜さんの教えを真面目に守りすぎて、
「しばらく」どころか外資に移籍した後も実践。
自由な社風の外資だったこともあり、
というかそこに甘えて、
昼間から会社の席でガンガン飲みながら
コピーを書く生活を送っていました。
そんなぼくが、
【酒をやめたら、人生始まった。】って話を
きょうはしたいと思います。
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前回のコラムに書きましたが、
クライアントの戦いっぷりを
外野から眺めるのではなく、
一緒にリングに上がるために。
共闘関係を結ぶために。
自分なりのひとつの答えとして、
このたび、7月から、小霜さんの
事務所でデザイナーをしていた
戦友の古田くんと一緒に、
日本初にして唯一の
ローアルコールビール
“専門”ブリュワリー
を立ち上げることにしました。
場所は古田の本拠地、鳥取です。
ぼくらが目指している規模に達するまで
当面はノーギャラですが、ブランディングの
責任者として参加しています。
ここまで話すと
「会社やめるの?鳥取に移住?」
って聞かれますが、
どこにいても働ける時代です。
しばらくは東京で
今の外資も続けたいと思ってます。
引き続き、
こんな僕を頼ってくださる大切な
クライアントさんのパンを売りながら、
鳥取の仲間たちと
“本気”でブランドを育てていきます。
ブランド名は、
ローアル・クラフトビール
「シラフィティ」
です。
数え切れないほどの試作を経て、ようやく本気で美味いと思えるレシピができました。
(クライアントさんは、毎回こんな想いで商品を開発していたのか…)
7月のOPENに向けて、醸造所の工事も急ピッチで進んでます。もう引き返せません。
(クライアントさんは、こんなプレッシャーと向き合っていたのか…)
一部パーツがスロベニアから届かず往生してますが・・・巨大タンクもようやく鳥取に到着。
(クライアントさんは、こんなに胃を痛くしてトラブルに対峙していたのか…)
命を託せる“本気”のADにデザインを依頼し、スタッフも“本気”で口説きました。
(クライアントさんは、こんなふうに我々に命運を託してくださっていたのか…)
販促ツールや動画やグッズも、すべて身銭を切って作りました。
(クライアントさんは、こうやって制作費を捻出していたのか…)
7月のロンチ後は、これまた身銭を切って広告をまわしていくつもりです。
(クライアントさんは、こんな覚悟で媒体を買っていたのか…)
ロンチ後が本当の勝負ですが、プロモーションの一環でクラファンも出します。
(クライアントさんは、こんな藁にもすがる想いで告知していたのか…)
そもそも冒頭に書かせていただいた通り、
ぼくのコピーライター人生は
アルコールとは切っても切れないものでした。
それが一転したのが2年ほど前。きっかけは
娘の誕生と同時期に、ヴェリタスブロイという
ドイツのノンアルビールにハマったことでした。
娘の夜泣きで容赦無く減っていく睡眠時間に
反比例して、増えていく案件数と、家事育児。
それらを成立させてくれたのがノンアルでした。
二日酔いの時間が、ない。
酔ってる時は「面白い!」と思えた案でも
次の日見たら「面白くない…」が、ない。
あったりまえですが、
シラフで仕事をするようになってから
コピーがググッと上手になった気がして。
(思えば冒頭の言葉を頂いてから、
ほぼ毎日二日酔いでコピーを書いていた…)
なにより、自分のことを
てっきりアル中だと思っていたので、
シラフで子育てできてる自分に
自己肯定感が爆上がりしてて。
- 美味いノンアルがあったら、生活、変わる説
- ヘタすると、人生だって、変わる説
を実感していた去年の夏、
「東京のデザイナー」から
「鳥取の実業家」に転身した
戦友の古田から、電話があったわけです。
「突然ですけど田中さん、一緒に人生かけて
ノンアルビールやりましょぉぉう!!!!」
飲めない古田は、古田なりに、
それまでの人生で酒への怨念を
積もらせていて。ぼくとまったく同じ時期に
ノンアルビールにハマってたようで。
こんなシンクロありますか!?
- 美味いノンアルがあったら、俺らだけじゃなくて、けっっこー多くの人生が変わる説
このコアの部分で、完全に
同じ目線に立ててから、今日まで約1年。
観客席でも、セコンドでもなく、一緒に上がった
リングの上で、いろいろと仕込んできました
本業で手を抜くわけにはいかないので、
娘の夜泣きをあやしながら、作業してきました。
お酒が苦手なひと、
飲めるけどあえて飲まない人、
子供がまだ小さい人、
子供との全ての瞬間を覚えていたい人、
スポーツの合間やサウナの後に飲みたい人、
楽しくなりたいけど酔いたいわけではない人、
赤くなるとインスタ映えなくなっちゃう人、
同調圧力なしで楽しくなりたい人、
いい人なのに酔うと残念な感じになっちゃう人、
やりたいことがありすぎて
二日酔いになってる場合じゃない人、、、
あげたらキリのない全ての人に届けたい、
ローアル・クラフトビールができました。
置いてくれるお店や、コラボできるブランド、
紹介してくれるインフルエンサーの方も、
常に探しております。
心当たりがありましたら、
ご連絡いただけたら嬉しいです!
(あ!あなたのパンにまつわる“本気”の
ご相談も、お待ちしています。)
なにより。
クラファンは来週から約1ヶ月ですが、
7月後半にはサイトで買えるようになります。
お店にも、ちょっとずつ卸していきます。
みなさんも、ぜひポチッと、飲んでみてください。
https://camp-fire.jp/projects/579850/preview?token=yvd8cuh8&fbclid=IwAR2mZxkT-MMsmeIGP49Vdhu_1zQ9yC5mcu5kozxSCbNKcAA98roxi3mw54g
さてさて。
「これが、俺たちのパンです。」
天国の小霜さんに持ってったら、
なんて言ってくれるかな。
ぼくのコラムはこれでおしまい。
だいきらいだったけど、だいすきでした。
小霜さんに会いたいです。
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来週のコラムは、
同世代で最も尊敬している
コピーライターの小川祐人さんです。
みなさま、お楽しみに〜〜
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