リレーコラムについて

言葉オブザイヤー@韓国の街中

長谷川輝波

いい言葉オブザイヤー、第二弾です。
今回は「いい言葉」というより、
「勉強になる言葉」という表現が正しいかもしれません。

 

突然ですが、
最近の韓国ブーム、すごいですよね。
韓国アイドル、韓国料理、韓国コスメ。

 

というわたしも、昔から超のつく韓国オタク(主にK-POP)で、
これまでに30回以上韓国に旅行に行っています。

 

これほどにも韓国文化が世界的に盛り上がっているのは、
いろいろな理由があるのですが・・・

 

ひとたびコピーライター視点で韓国文化を見た時に、
その「ネーミング開発力」に脱帽することがよくあります。

 

わたしが一番最初に衝撃を受けたのは、
韓国のブランドがつくる細見えする女性用デニムの名称。

 

#マイナス5キロジーンズ

 

日本のデニムが「◯◯△△■■スリムフィットデニム」といった、
絶対に覚えられなそうな長い名前で商品を発売している時に、
そのパンチの効いた商品名が強く記憶に残りました。

 

韓国特有のネーミングセンスの勢いは、まだまだ止まらない。

 

#国民の初恋
└国民が初恋に落ちそうになるピュアな美貌を持った芸能人の通称。

#水分爆弾パック
└非常に高い保湿力の高い顔用パックの通称。

#爆睡美容液
└ぐっすり寝た翌日の朝のような綺麗な肌を作る美容液の通称。

 

などなど。
一度聴いたら忘れられない言葉ばかりなんです。

 

商品の特徴を的確に短く表現していたり、
距離感のある言葉を使うことでインパクトを作っていたり。
キャッチコピーやネーミング開発の勉強になる事例がすごく多い。

 

SNS上でたくさんの商品や言葉が溢れる中で、
中毒性がある唯一無二の言葉を流通させることは、
この時代を生き抜く強いマーケティングだなと感じます。

 

日本の化粧品会社を中心に、
韓国のこの手法を参考にしているブランドや企業も続々と増えていたりします。

 

余談です。
ネーミングといえば、
最近マンションやアパート名は、
その物件の大家が自由に決められると聞きました。

 

とはいえ、そこに意志やストーリーを込める人は少ないそうで、
自分の苗字を英語にしたマンション名をつけるひとも多いそうです。

 

例えば、
ベルツリー◯◯◯=鈴木さんのマンション
◯◯◯ハイブリッジ=高橋さんのマンション

 

いつか私がマンションを作ることになったら、
長谷川なので「ロングバレーリバー赤羽」とかでしょうか。
意外とオシャレに聴こえるので、面白いです。(笑)

 

街歩きで、色んなマンション名を見ながら、
オーナーの想いを妄想するとちょっとおもしろいので、おすすめです。

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