リレーコラムについて

スターな男

近藤成亀

今日は、いまの会社の同僚・M原くん(営業)について書きます。

私は、松原くんに激しく嫉妬しています。
(気を使うのも面倒だから伏字やめます)
それは、会社のみんなに、プロダクションの方々に、
そしてお得意のみなさまに、とても「愛されている」からです。
特に上司には愛され過ぎて、一日一回は見事に怒られています。
営業のフロアを覗いてみると、上司の席の横に立たされた状態でお説教を
受けていたりします。たまに「ひざまずく」バージョンもあるのですが、
その場合「何かとんでもないコト」をしでかして、それを報告している時です。
本人は、目立たないつもりで、そんな姿勢をとっているのかも知れませんが、
職場の中では、かえって目立ちます。
でも、周りも「あぁ、また何かやったな」的に受け流して見ています。

お得意先では、終始「突っ込まれ役」に徹します。と言うより
突っ込まれざるを得ないってゆうか、そういう風にできているのです。
彼をイジることによって、みんながハッピーな気分になれるのです。
難航しそうな「線引き」交渉も、時間取りそのものより
彼の説明している言葉の方から修正してあげたくなるので、
クライアント担当者の指摘が、そっちに向けられるコトがあります。
撮影の立会いでも、担当の方に「今日は、松原さんは来ないんですか?」と
何かハプニングでも期待しているかのような口ぶりでよく聞かれます。
その存在感は大物CDクラスです。

福岡には、「ワールドカップ大会」(といってもサッカーゲームなんですけど)
という、地元クリエイティブ業界では、ちょっとした歴史と
開催前後の数週間はこの話題で持ちきりになる位の伝統的な行事があります。
TCC会員でもある岡田賢さんたちが中心となって運営し、
純粋にサッカーゲームを愛する男たちがエントリー、本大会当日は32名
16組のペアに分かれて熱い戦いを繰り広げる大会なのですが、
参加者のマジぶりが凄い。ボランティアのお手伝い係まで動員してるし。
(私はゲームはしないのですが、見学させてもらいました。その時、岡田さんは
「いや今回の大会は割と小規模です」なんて言いながらお酒を振舞ってくれました)

こともあろうか‥松原くんは、その第11回大会(いちばん最近の大会)で、
見事「優勝」してしまったのです。ちょっと待って!キミさぁ、CR関係の人間
じゃないじゃん‥なんで参加してるんだよ!?
てゆか頼む!働いてくれ‥そして仕事で勝ってくれ!

それ以降、ゲーム大会は開催されていません。彼がチャンピオンになってから
いまいち機運が高まっていないような気がします。
あってはならないコトが起こったから‥なんて思っているのは私だけでしょうか?

ま、とにかく、松原くんの話題にコト欠く日はありません。

今日も「ささいなケンカが続くから、まだ関係も続いている元彼女」との
デートの微妙な成り行きを、本人はうれしそうに報告してくれました。
去年の話ですが、クリスマス・イブの夜、チェックインしたシティホテルから
「ワインの開け方を教えてください」と、泣きそうな声で友人に電話してきた
ことを私は知っています。

ここまでくると、ある意味「天才的なモノ」を感じてしまいます。
奇跡のスーパーAE・松原(通称・タクちゃん)。夏も冬も肌着なしでシャツを着る男。
彼から目が離せません。だから私は、会社に毎日出てきているようなものです。

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