コピー部の人たち(1)
こんにちは。
サン・アドの高澤さんから今週のコラムを引き継いだ
同じくサン・アドの、李と申します。
1週間、よろしくお付き合いください。
さて、私のコラムのテーマは「コピー部の人たち」。
わがサン・アドのコピーライターはぜんぶで9名ですが、
そのうち8名がTCC会員。
彼らをネタにしないという手はない、というわけで、
いろいろお話しようと思います。
第1回は、コピー部の組長、安藤 隆。
安藤さんは、やたら独り言が多い。しかも、声が大きく堂々としている。
安藤さんは私の左斜め前の席で、いわばお隣さん同士だが、
パーテーションの向こうから、しょっちゅう独り言が聞こえてくる。
「素晴らしくいい天気だなあ」「あー眠い。寝ちゃおうかな」
「あれ、TCCの応募っていつだっけ?」
聞いてるこっちは話かけられたと思って、すかさず中腰の体勢で
パーテーション越しに安藤さんを伺う。だが、本人は知らんぷりだ。
そりゃそうだろう、独り言なんだから。
しかし、なかには、安藤さんが本当に話しかけてくることがあって、
そんなときに限って私は(どうせまた独り言だろう)と決め込んで、無視する。
すると安藤さんは「俺、ちょっと質問してるんだけど…」と憮然として言うのだ。
どうやら、この辺のあ・うんの呼吸がうまくいってはじめて、
私も一人前と認められるのだろう。