コピー部の人たち(2)
第2回は、コピー部のグルメ、山之内愼一。
山之内さんは、とてもやさしい人だ。
昔は相当コワかったと聞くが、いまは温厚な先輩コピーライターだ。
ものすごくお酒が強そうに見えて、実はほとんど飲めない。
その代わり甘い物が大好きというから、人は見かけによらないなあ、と思う。
そんな山之内さんは、かなりのグルメだ。
サン・アドのある大手町は、食に関しては夢も希望もない町である。
ほとんどの飲食店はビルの地下に潜り込んでいて、遅い・マズイ・高い、の
最悪の3拍子だ。
山之内さんはランチタイムになると、いそいそとどこかへ出かける。
神保町、日本橋、銀座あたりまで足を延ばして、うまいもんを食べにいくのだ。
あの情熱は見習わなくちゃ、と思う。だって、やっぱり食事って大切でしょ。
マズいもん食べると、気持ちまでマズくなるし、
そうすると、コピーだってマズくなる、というわけで。
ちゃんとうまいもん食べて、うまいコピー、書かなくちゃ。