リレーコラムについて

コピー部の人たち(3)

李和淑

第3回は、コピー部のソムリエ、桑原圭男。

日本のコピーライターの中で、桑原さんほどワインを味わってる人は、そう多くはいないだろう。
桑原さんは十数年、酒造メーカーS社のワインの仕事に携わっていて、私も一昨年の秋から一緒にやるようになったが、まずテイスティングの多さにびっくりした。
ワインの特徴は味わってみないとわからない、というわけで、とにかくテイスティングしまくるのである。
昨年12月だけでも、述べ5日間かけて、およそ150本ほどのテイスティングをこなした。
ワインは飲み込まず、鼻と舌で香りや味を感じとったあと全部吐き捨てるのだが、それでも終わりごろには、酔いが回ってふらふらになっている。タンニンのせいで歯も真っ黒になる。
こんな壮絶なテイスティングを、もう十何年もこなしてきている桑原さんは、ほんとに立派だなあ、と私はつくづく感心する。
だってここだけの話、桑原さんって、ほんとはお酒、全然飲めないんだよ。

李和淑の過去のコラム一覧

3451 2013.08.16 飛んでいった男
3450 2013.08.15 右が左で、左が右で
3449 2013.08.14 彼らの寝室
3448 2013.08.13 苦手なもの
3447 2013.08.12 本当の名前
NO
年月日
名前
5855 2025.02.05 大塚久雄 これこそ突然だが、
5854 2025.02.04 大塚久雄 これまた突然だが、
5853 2025.02.03 大塚久雄 突然だが、
5852 2025.01.31 鈴木拓磨 アイ・ドント・ノウ・ユー
5851 2025.01.30 鈴木拓磨 石に刻め
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