10年
納健太郎
<回覧・ボランティアのお願い>
納くんとお母さんがとりあえず○○マンションに
仮住まいすることになりました。
つきましては、
(土)○○マンションの荷物搬出
(日)東灘の引っ越しの手伝い(ただし少し危険)
および日用品の寄付をみなさんにお願いします。
下欄には会社のみんなのサインが並んでいます。
ガンバレみたいな言葉はないけれど、
この紙は、僕には応援の寄せ書きのように見えます。
★
僕が今の会社、中野直樹広告事務所に入社したのは
1995年1月5日。
その12日後に阪神大震災が起こり、
神戸市東灘区にあった自宅は全壊、通勤途中の父を亡くしました。
★
親戚、友人たち、まだ婚約者だった妻とその家族や友だち、
かつての同僚たち、義援金や物資を送ってくださった全国の方々…。
もうほんとうにいろんな人たちが
僕や僕の家族を助け、元気づけてくれました。
そして、まだあまり言葉を交わしたこともなかった会社の人たちは、
冒頭のような回覧を回しながら
住む場所や生活用品を用意してくれ、引っ越しも手伝ってくれました。
まず広告づくりが大好きな人の集まりだけど、
それだけじゃなく
仲間をソウルを持って受け入れてくれる人たち。
いまそんな人たちと一緒に働いているんやなあと、
この回覧用紙を見るたび思います。
今度の一月で、あれからもう10年になります。
これで僕のコラムは終わります。
一週間のお付き合いありがとうございました。
更新が遅れに遅れてすみませんでした。
応援メールをいただいたみなさま、蛸壺さんたち、
いつもビクビクしながら書いてたので
メッセージのひとつひとつがめちゃくちゃ励みになりました。
ありがとうございました。
さて、次はジェイアール西日本コミュニケーションズの永田豊さんです。
いつも癒しのパワーを発している、独特の雰囲気を持った方です。
ご期待ください。
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