女性専用車両の、非日常な出来事
武藤多恵
私が通勤に使う路線には、深夜になると「女性専用車両」が
登場します。そこでは、「普通の車両だったら、ありえない
だろうなあ」と思う場面に出くわすことがあります。
今日はそんな、「女性専用車両の、非日常な出来事」を
書いてみます。
1.「女の子さんだ」オジサン出没。
明らかに酔っ払っている背広姿のオジサンが、
ブツブツいいながら車両を通り抜けていきました。
そのとき、私には聞こえちゃったんです、オジサンの独り言が。
「女の子さんだ、女の子さんだ」・・・。
一度、味わってみたかったんでしょうね、この世界を。
この上なく、シアワセそうな顔をしていました。
一瞬の出来事に、警備員さんも間に合いませんでした。
2.旧友に会う確率が上がる。
同じ方面に帰宅する女子が集まる車両ということで、
地元の友人に会う確率が高くなるみたいなんですよ。
「わー、○○ちゃん久しぶり」なんて声が、
聞こえてくることがあります。
3. 連帯感が高まる瞬間。
それは、男性が間違って乗り込んできた時。
見ず知らずの女の子たちが、目と目で語り合います。
「あの人、気がついてないのかしら」
「あ、ホントだ。女性専用車両なのに」・・・。
たいがいの男性は、視線を感じて隣の車両に移ります。
たまにきゃしゃな男の子が、そ知らぬ顔で
乗ってくることがあるんです。そのときは、すごいですよ。
「女の目は、ごまかせないわ。あなたは、どう見ても
オ・ト・コ」。一斉に、みんなの目が語ります。
(もちろん、私の目も語ってると思いますけど)
私は今まで、どちらかというと男性のほうが
多い社会で生きてきました。だから、女性専用車両は
新鮮です。いろんな年代の女性が一堂に会するので、
それぞれの年代の流行モノを知ることができるのも、
おもしろい。最近、終電より遅くに帰宅していて、
なかなか乗れないのが残念です。
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