リレーコラムについて

ダンボール ダンボール ダンボール

竹之内葉子

ただいま、うちの会社は、社内引越し作業の真っ最中。

ダンボール詰め。ゴミ出し。パソコンのセッティング。

3〜4年前、銀座7丁目のオフィスから、東銀座駅前の新しいオフィスに引っ越すという大々的なお引越し作業があったけれど、そのときと私たちスタッフがやることは大して変わらない。

とにかく大変なのがダンボール詰め。新しい席に移動するので、資料の本だの作品だの、詰めるものは
とてつもなくある。資料の山。山。山。作品の山。山。山。

ある者は、ちょっと思い出に浸りながら遅々として、ある者は、計画的に合理的に、また、ある者は、とにかく詰めればいいんだと派手に豪快に。引越しって性格とか癖とか出るんだなあと、人間観察しちゃう私のようなタイプの作業スピードは、ご想像の通り、である。

そんな私の、引越しのときの最重要プロジェクト。それは、「捨てる」という決断だ。

私は、これでいつも、けっこう悩む。
どうせもう使うこともないんだろうけれど、捨てがたいとか、将来、役に立つかもしれない・・・など思いに捉われると、作業は混迷に突入・・・。

と、そんなとき、あるスタッフの声が後ろから聞こえてきた。

「俺、『捨てる技術』っていうあの本も、捨てちゃったー!」

ううーん、グレイト。よし、今回は、いろいろ捨てよう!あれも捨てるぞ!と、私の作業はそんなことがきっかけで、フダンよりはましに、比較的合理的に進んでいったのでした。(まだ、終わってないけどさ)

それにしても、うちの会社は、社内引越しが多い。
この業界の中でも、こんなに引越しが大好きなのはうちの会社ぐらいじゃないだろうか・・・なんて
みんなで、重いダンボールで痛む腰をさすりながら、会話するのが恒例行事になっている。

でも、まあ、悪くないかもと最近思う。新年を迎えると、気持ちが切り替わるように、引越しすると(重労働なんだけど、腰に来るんだけど)、また新しい気持ちが沸いてくるのも事実だから。やるぞ〜とかね。

やるぞ〜の気持ちに出会うために、今から、またダンボール詰めやるぞ〜。

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