エライ人のコトバ その?
「青春が美しいなんて誰にも言わせない」
by ポール・ニザン
これはご存知、フランスの作家ポール・ニザン氏の著書「アデンアラビア」の冒頭に出てくる言葉。正確には「ぼくは二十歳だった。それがひとの一生でいちばん美しい年齢だなどとだれにも言わせまい」です。たしかこの本を読んだのは、高校生か大学生になって間もない頃だったと思うんですが、そのときの僕はこの言葉に全面的に賛同してしまいました。だってダサかったからなあ、青春時代。部活じゃ補欠だし、彼女にはフラれるし、バンドは下手くそでイケてないし、お金はぜんぜん持ってないし。そのほかにも恥ずかしかったり、悔しかったり、情けなかったりする思い出がいっぱい。若いって、なんてかっこ悪いんでしょう。他人から見たら、そんなところで歯をくいしばっている姿が美しく映ることもあるのかもしれません。しかし当時の僕にはそんな客観性もなく、はやく大人になりたいなあなんて生意気なことを考えたりしてました。そして月日は流れ、僕はコピーライターになったわけですが、いま美しい日々をすごしているかというと、そんなことは全然なく、毎日「あーしんど」と思ってやってます。
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