恐怖の館?
福田恭夫
昨日は勝手ながら休館日にさせていただきました。
さて、津波。
津波に流され、1週間の漂流後に救助された人はニュースになった。
だが私は、その何倍、何十倍の人が漂流中に亡くなっていると想像する。
「水!みず!」と呻きながら死んでいったのである。
人は水がないとなぜ死ぬのか?
私の研究では、それは脱水症状になった内蔵の細胞が死ぬからである。
他のすべての臓器が元気でも、例えば心臓の細胞が破壊されると人は死ぬ。
幸運にもすべての臓器が平均的に脱水症状になっていく場合、
その人は他の人より少し長生きするであろう。
自分がどちらのタイプか、あまり知りたくはないが。
漂流の恐怖をわがことのように感じる人は少ない。
漂流のイメージトレーニングをしたことのある人を私は知らない。
だから、かれこれ30年ほど前に漂流実験を敢行した男のことなど
誰も気にしないし、その結果を知ろうともしない。
嘆かわしいことだ。
実験によると、真水に2割程度の海水を混ぜて飲んでも大丈夫なのである。
この知識さえ持っていれば、たとえあなたが乗った船が転覆しても
かなり落ち着いて漂流できるのではないだろうか。
なお、船が転覆した場合、転覆した船から離れないことは鉄則だが、
風上に飛び込んでしまうと、船は風下に流され、
あなたは一人取り残されることになる。
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