リレーコラムについて

ご法度?.

鈴木契

平成16年度を締めくくるコラムを書かせていただく鈴木です。

私の高校の友人が、今某政府系団体に勤務しておるのですが、はやく政治家になるようにと焚き付けております。なぜなら一生に一度でいいから選挙ポスターを作ってみたいからです。選挙ポスターのあの保守的な画一的な世界に一石を投じたい!と鼻息を荒くしています。

しかし、選挙ポスターはなぜあれほどまでに保守的なのでしょうか?

こないだの選挙で候補者の方が携帯電話をかけているビジュアルのものがありました。
「携帯電話をかけるビジュアルにすることで、行動力感、ポジティブ感、ヤング感、そして、IT(アイティー)感などがアピールできるのでこのA案がお勧めです。」とかデザイナーにいい加減なこと言われたのでしょうか?残念ながら彼は落選していました。

なぜ彼が落選したか、まあその責任を選挙ポスターにすべて負わすのもなんですが、こないだ「日本人における70代の投票率は8割。20代の投票率は2割。」というデータを見かけました。これは大発見です。政治のメインターゲットは日本人の投票行動を考えると完全に高齢者なのです。だからあれほどに名前の字がでかく、そして写真が古臭いのです。ちょっとでも若い風情をだそうとすれば「ちゃらちゃらしおっての刑」になってしまいます。もし若くするなら「孫の婿にちょうどいいわい」感じがベストです。

おそらく先ほどの候補者はおじいさんおばあさん世代に「携帯電話でちゃらちゃら話しおって!!」と不条理に切れられてしまって投票してもらえなかったのでしょう。可愛そうに。完全に制作の方向を間違えています。
もし私が高校の友人から仕事を請け負ったなら、しっかり「孫の婿にちょうどいいわい」感をだしつつ、「僕は若いです。でも今の若いものとはあんまり話は合いません!」な感じもだしつつ仕上げて行きたいと思います。

っていうか日本は大丈夫なのか?
政治は完全に若者を向いていない。少なくとも選挙ポスターは。
政治が変わるべきなのか、若者が変わるべきなのか。

思い切り政治的な発言でしめくくってみました。
TCCのサイトがサイバーテロにあわないことを祈るばかりです。

明日はいよいよ感動のエンディング兼、17年度のスタートです。

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