リレーコラムについて

中学のときの話。

山上陽介

鳥居くんは、中学のときの友人です。

隣のクラスだった鳥居くんは、
自分のことを「ギャグ仙人」と称していました。
常に制服の胸ポケットに忍ばせていたのが、
「ギャグノート」と名付けられた、ボロボロのメモ帳。
なんでも、そこには、ダジャレが1000個書き留めてあるんだそうです。
「1000個のダジャレを考えつかないと、ギャグ仙人にはなれない」らしいんです。

鳥居くんに「なんかダジャレ聞かせて」と頼むと、
「ギャグノート」をパラパラとめくりながら、
即座にいくつかのダジャレを披露してくれます。
「忍者は何人じゃ?」「床屋に行くとこや」「火傷したんやけど」
「花瓶を割った。ガビーン!」「サイダーは天才だー」

僕は「ギャグノート」の中身を見せてもらったことはないけれど、
そこには、ホントに1000個のダジャレが書いてあったのかも。
だって、鳥居くんが「ギャグノート」をめくると、
いつでもどこでも、すぐに、しかも立て続けに、
毎回違ったダジャレが出てくるんだから。

鳥居くんは、いま、地元で八百屋をやっているそうです。
あの「ギャグノート」、まだ残ってたりすんのかな?
「ネギ値切っていいよー!」「ブドウ一粒どう?」なんて、
お客さん相手にダジャレかましてたりすんのかな?

NO
年月日
名前
5854 2025.02.04 大塚久雄 これまた突然だが、
5853 2025.02.03 大塚久雄 突然だが、
5852 2025.01.31 鈴木拓磨 アイ・ドント・ノウ・ユー
5851 2025.01.30 鈴木拓磨 石に刻め
5850 2025.01.29 鈴木拓磨 名入れのペン
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