リレーコラムについて

名古屋と私 最終回

中澤昌樹

こんにちは。
早いもので、私のリレーコラムもついに最終回となりました。
そして、私が名古屋で過ごした3年間にも、
本当にいろいろなことがありました。
まさか岡部が最高新人賞を獲るとは思ってませんでしたし、
まさか私が中日ファンの彼女と付き合うとは思ってませんでしたが、
今回はもっと大きな話をさせて頂きます。

私が来た頃の名古屋は、
正直言ってそれほど注目を集める街ではありませんでした。
地元を走るJR東海さえも、地元名古屋には一言も触れず
「そうだ 京都行こう」と叫び続けていました。
それが今ではどうでしょう。

現在、名古屋で開催されている愛・地球博には、
その京都からも、大阪・東京からも、九州・北海道からも、
果ては海外からも、たくさんの人が訪れています。
一地方空港に過ぎなかった名古屋空港は、
海上に浮かぶ24時間空港として生まれ変わり、
その愛称である「セントレア」は
危うく自治体の名前にまで使われるところでした。

シャチホコしかいなかった名古屋キャラには、
キッコロ・モリゾーという強力な援軍が加わり、
さらには謎の旅人フーやドアラ・シャオロンなど、
次世代を担う若手名古屋キャラたちが今なお続々と育っています。
一昔前には下手物でしかなかった「味噌カツ」「手羽先」
「小倉トースト」「あんかけスパ」といった名古屋名物は、
今や流行の最先端を行く名古屋グルメとして、
TVや雑誌でも大々的に取り上げられるようになりました。

名古屋という街が、人が、大きく変わった3年間。
その3年間が、私がそこにいた3年間とピタリ一致することは、
とても偶然の仕業とは思えません。
私が名古屋という街に大きく育ててもらったように、
名古屋という街もまた、私によって大きく育てられたのです。
ありがとう、名古屋。そして、ありがとう、俺。

どんどん気持ちよくなってきたのでいつまでも書いていたいのですが、
残念ながら金曜日になってしまったので、
次の方にリレーしたいと思います。
名古屋の広告界では比較的古くからの?TCCホルダーであり、
今年の5月からは同僚でもある理系イケ面コピーライター、
オザキックスこと尾崎敬久さんです。

それでは、1週間のお付き合い、ありがとうございました。

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