こんなコピーライターもいるんだなあ、名古屋に。
尾崎敬久
こんなコピーライターもいるんだなあ、名古屋に。
それは僕のことです。
18歳のあのころ、
僕の一日は就職先の自動車工場と寮だけで構成されていました。
05時30分 起床
06時00分 工場の食堂で朝食
06時30分 始業。
08時00分 7分間の休憩
10時30分 工場の食堂で昼食。
11時15分 作業再開
13時15分、再び7分間の休憩。
15時00分 終業。夜勤の人に引き継ぎ。
16時00分 寮に着く。再放送のドラマを見る。
18時00分 寮の食堂で夕食。
19時00分 風呂・洗濯
20時00分 バラエティ番組を見る。
22時00分 就寝
※夜勤の場合は上記のタイムスケジュールが後ろに8時間ずれる。
規則正しい生活は、健康にはいいんでしょうけれど、
刺激がなさすぎるのは考え物でした。
周りに遊ぶ場所が少なく、女の子との出会いも皆無でした。
結局、僕は1年9ヶ月で根を上げて
名古屋に帰ってきてしまいました。
もちろん就職先も決まらないままに。
完全な負け犬、のハズなのですが、焦りはありませんでした。
20歳と若かったからなあ。まあ、なんとかなるだろ、と。
でもすぐには、なんともなりませんでした。
何しろやりたいことが、無い。
特技や資格も、無い。
コネ、当然無い。
しょうがなくB-ingを毎週買って読んでました。
1ヶ月くらいブラブラしているうちに、
僕はリクルートの募集広告と出会いました。
「履歴書いらない。スーツも着てこなくてOK。
とりあえず会社説明会やるから、ぜひ来て」
みたいなコトバが並んでいました。履歴書もいらないくらい
ゆるーい説明会なら、ちょっと行ってみようかと。
ほんと、それくらいの動機でした。
求人広告の制作、というよくワカラナイ仕事内容でしたけど、
「何かをつくる」ことに興味はあったので、応募することにしました。
失うものは何もない、20歳の未経験。
面接では「やる気」だけが武器。
そんな捨て身の突進が効いたのか、一応採用。
その時から、僕の「コピーとの戦い」が始まりました。
とりあえずこの話、次回に続けてみようかと思います。
(つづくのか?)
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