リレーコラムについて

好き、のチカラ

斉藤尊司

I&S BBDOの斉藤尊司です。
昨日も、このコラムを見た人からメールが舞い込みました。
ありがとうございます! 名前の読み方に関するご意見も
まだまだ受け付け中ですので、よろしくお願いします。
意外にも(?)知らない方からのメールが多くて、ホントうれしいです。
いいもんですね、こういうコミュニケーションも。
で、これを読む人には、やはりというか、コピーライター志望の人が
多いらしい。今日はちょっと、そんな人たち向けのお話を。

広告は、モノを売るためのもの。って、昔から当たり前のように言われますが、
実際、そんなカンタンには売れないもの(ですよね)。
(なんか仕事を放棄してるみたいで、クライアントさんが読んだら、
お怒りを受けそうですが。ま、ここだけの話ってことで)
どんなにいい広告をうっても、消費者には消費者の事情があるし。
今すぐには手を伸ばせない。とか、今はいらない。って、
きっと山のようにある感情だと思います。

ボクが最近、広告をつくるときに思っているのは、
その広告を見てくれた人が、その商品、ブランド、企業を
ちょっとでも好きになってくれたらなぁ、ということです。

その商品、ブランド、企業を好きになってもらう。
そのために広告屋ができることは、作った広告を消費者に好きになってもらうこと。
「あ、素敵な広告やってるな」「ちょっと好感持てるね、これ」と思ったものは、
すぐではなくても、なんかのきっかけやチャンスで思いだす。手を伸ばす。
消費者としての自分を考えたとき、少なくともボクの場合はそうなんですね。

で、作った広告を、消費者に好きになってもらうためには・・・。
作り手が、広告をこしらえることが好きじゃないとムリ。
コピーライターは、コピーを書くことが好きじゃないとムリ。
ま、当たり前の話なんですけど・・・
コピーライターは、コピーをもっともっと好きにならないとなぁ、
と思うわけです(あ。あくまで自分に向けた言葉ですので)

一人の広告屋が持つ、好き!って気持ちが連鎖して、
やがて消費者に届いていく、というか。好き!のチカラが伝わる、というか。
で結果、商品や企業が魅力的に見えてくる。。。そうなれるといいなぁ、と。

Eの東さんがやられたトヨタ「プログレ」の仕事とか、
岡本欣也さんの「大人たばこ」や「JTのマナー広告」とか、
岩田純平くんの「養命酒」のシリーズとか・・・。
その広告を見ているだけで、この人たちってコピーを書くこと、
広告を作ることが大好きなんだろうなぁ。ってニオイがぷんぷんしてくる。
コピーが好き、という気持ちにおいて
ボクなんかはすでに負けてる気がしてしまうのです。

で。こんなボクにも最近、仕事によって
若いコピーライターがついたりする機会が増えていまして。
でも、教えてあげられることって、そんなにあるわけでもなくて。
(結局、自分で書き方を覚えるしかないですからね、この仕事)
ボクにできることはせいぜい、コピーを書くことがもっと好きになるように、
コピーを書く行為をもっと楽しめるように、情報を整理したり環境を整えてあげること。
あとは、モチベーションを上げてあげることぐらいかな、と思っています。
(ガンバレよ、柳田!)

実際、ボクがこの業界で好きになった諸先輩はみんな、広告が大好きで、
ボクのモチベーションを上手に上げてくれる人たちでした。
きっとボクに話しながら自分のモチベーションも上げていたんでしょうね。

というわけで、明日は、そんな人たちがボクにしてくれた話を。
たとえば、アフリカ南部の原住民のお話。
アフリカの奥地に、こんな伝説があったそうです。
その種族が「雨乞いの踊り」を始めると、決まって雨が降る。
ある科学者がその秘密を探りに行ったところ、ホントに雨が降ったとか。
それって、どうしてだと思います?

答えは、また明日。
もし答えのわかった人は、ssonji@isbbdo.co.jpまで
よろしくお願いします。

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