♪A〜C〜 A〜C〜 A〜C〜
H(本名)改め、平石洋介とさせていただきます。
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2005年。
面白いCMつくりてー、とか、
海外の賞とったぜ!とか、
あれ泣けたよ、と言ってもらえるとか、
この仕事で前へ進み続けるエネルギー源はいろいろあります。
この2005年という1年の間に、
AC、すなわち公共広告機構の広告(早口言葉!)を
3本もつくれたということは、そんなことなかなか無いだろうし、
僕にとっては、とても幸せなことで、素敵なことで、
ぽかぽかとあったかいエネルギー源になっています。
その3つとは、
スマトラ沖地震の被災地支援を訴える、「失われたふるさと」篇。
アフリカでの学校給食援助がテーマの、「いのちの枝」篇。
臓器提供意思表示カードを啓蒙する、「新しい人生」篇。
(ACの皆様及び関係団体の皆様、本田亮CD以下スタッフの皆様には、
あらためて深く感謝したいです。特に上田義彦さんに重ねて深謝。)
もともと、
とにかく面白いものをつくれりゃいいと広告クリエーティブの仕事を始めたので、
こんな社会派?な広告を多くつくるとは思わなかったけど、
世のため人のために言葉や企画が活きるのは、いいもんです。
(そういえば、乳がん検診啓発とか、オーガニックコットン普及とか、
エイズ防止のコンドーム広告とか、他にもそれっぽいの結構つくったな〜
やっぱ好きなのかな、そういうの。)
売ることが目的の広告は、
言葉だったり企画だったりをとにかく強くしていく面白さがある。
だけどACみたいなものは、やっぱりやわらかく、優し〜く考えるんですね、
僕の場合は。
で、それが僕自身の癒しになってるんだろうな、きっと・・・
うん、みなさんもぜひ見てください。“公共”だから。
here!→ http://www.ad-c.or.jp/
(2005年11月29日現在、上記の3つとも動画で見れます。
スマトラ地震は、トップページにあって、
アフリカと臓器提供は、What’s newの“全国キャンペーン”をクリック。)
※裏話コーナー
(動画とあわせてよむと、面白さ倍増!)
・スマトラ地震「失われたふるさと」篇について。
素材は、現地の国連スタッフがホームビデオで撮った60秒ほどのものだけでした。
が、瓦礫と化した街、曲がった線路、呆然とした人々の目、
それだけで十分に衝撃的で、編集するだけで成立しました。
僕はまず、音楽を「ふるさと」にしたいと思いました。
映像があまりに現実離れしていて、どこか遠い他人事にしか見えなかったので、
僕ら日本人にもその悲しみが実感できればいいな、という意図です。
ナレーションは最初、普通に情緒的なものを書いてしまっていたんですが、
「このCMは長く流したい」という要望を聞いたとき、
僕がよく感じているメディアに対する問題意識がパッと浮上してきて、
以下のものに変えました。
「この現実が、ニュースにならなくなっても。
この場所で生きていく、多くの命のために、
食べ物を、届け続けること。」
音楽とナレーション、
この2つの提案をそのまま採用していただいたのが何よりでした。
・アフリカ給食支給「いのちの枝」篇について。
これ、アフリカのモザンビークに行って、
アフリカ人のディレクターと撮ってきました。
いや〜これがまた、
・・・と、ここまで書いて、
なんだか長すぎることに気が付いたので、一旦切ります。
今日は、何を隠そう、そのACのスタッフ打ち上げだったので、
ここまでつい気分で書いてしまいました。ごめんなさい。
ほんとは、前回のコラムは山田尚武さんへのオマ〜ジュであったとか、
社内で少し反応を頂いて僕も面白かったので、
どうせなら広くご感想ご質問をもらえるともっと面白いので、
どなたでもyosuke.hiraishi@dentsu.co.jpまでお気軽にお願いします、
とか、そういうことも強調しておきたかったのです。
それでは!
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