リレーコラムについて

駅伝の難波くん

髙崎卓馬

箱根駅伝を見て衝撃を受けた。
順天堂大学の難波くんが、ラスト2キロくらいから
脱水症状をおこして失速した。
意識がないのに、蛇行しながら最後まで走った。
みんなそのことを劇的にとりあげてたし、
僕自身ものすごくそのドラマチックな展開に大興奮したのだが、
衝撃を受けたのは、ゴールの直後のその姿だった。
倒れながら彼は、腕時計のストップウォッチを止めていた。
もちろんタイムなんか気にしてたわけじゃなく。
勝手にうごく身体。
凄まじい訓練の仕業。
よくわからないけれど、
どこか神聖な感じがして鳥肌がたった。
 
  難波くん!すごいのみせてくれてありがとう!

こういうドラマとか映画とかつくりたいなあ、と思って
すぐアタマの中でプロットをつくり始めたんだけど、
よく考えると
スポーツってそういうものを観客に見せるものでもあるわけで
スポーツが僕らにくれる感動を、
映画とかドラマとかに焼き直してもしょうがないな、と
すぐやめた。

ちなみに
お酒で意識をなくした山本高史(敬称略)の身体も
相当勝手に動く。違う意味で感動的である。

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