リレーコラムについて

そっちは、行き止まりだよ。

倉成英俊

やっぱり書くのが遅れてしまいましたすいません。
公共の電波というか、webを宣伝に2日も使わせてもらってしまったので
今日はなんだか書きます。

友達衆が
福岡のとあるカフェのストーリーブックを作っていて、
とても素敵な本だったので、
そのお店に、年末、
帰省がてら、寄ってみることにした。

肩ひじ張らない空間で、
やっぱりめんどくさがらずに寄って良かったなあ。

と思いながら
置いてある古本の山を眺めていたら、
どうも気になる本があった。

たぶん、
そのカフェsonesには、
まあおおげさに言うと、
一見絵本みたいなその本に呼ばれて、行ったような気がする。
まあおおげさに言うと。

タイトルは、「あなたが世界を変える日」。
(読んだことありますか?わりかし有名なようですが。)

92年にリオデジャネイロで行われた国連環境会議で、
伝説のスピーチがあったという。
各国首相が総立ちで、
泣きながら拍手を送ったという
たった6分間の、
地球の未来についての、
12歳の少女の、
スピーチ。

本は原文と、
その少女、セヴァンスズキさんがいま何をしてるか、についてで、
内容は読んでない人のために、
ここではあんまり触れないとして。

いま彼女は、大学で生物学を専攻していて、
「自然界は全ての生物が、将来まで持続可能な生活システムを送っている。
 持続できない生活を送っているのは人間だけだ。」
のようなことを書いていた。

良く考えてみると、
というか、良く考えなくても、
いま、人間にとって、一番の急務は、環境問題について、だ。
絶滅するか、しないかのことだから。

環境を直すテクノロジーを開発できるか。
新しい生活スタイルがあるか。
その生活にスイッチできるか。
未来につながる仕事、それが、
史上一番大事な仕事になっている時代。
しかも、焦ってやらなくてはいけない時代。では?

一方僕らは、
広告の仕事に従事し、
毎日、モノを売るためのアイデアを絞っている。

クライアントのため。
その社員の人たちのため。
広告を見た人に喜んでもらうため。
生活していくため。

そのために一生懸命やっているつもり。

でも、それって、もっと長い目で見ると、
いいことになっているんだろうか。

未来について、何かプラスになること。
その企画に時間とエネルギーを割いた方がいいのではないだろうか。

いつもクライアントの課題や問題を、企画で解決しようとしている。
じゃあ、そのいま地球と人類が抱えている問題を、
何か企画で解決できないのだろうか。

環境広告を出したいとか、そういうんじゃなくて。

それを考えるのも、広めるのも、
意外と僕らができることが
たくさんあるような気がして。

サンキュー、セヴァン!
と、心の中で叫びながら
いろんな意味で、やる気がでた。

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