コピーライター夜明け
会社に入る時、どのセクションを志望しますか?
と聞かれ、「マーケティングです」と答えました。
クリエーティブは、養成講座を出たような特別な人じゃないと
行けないと思っていたからです。
が、そうではないことがわかった日から、
クリエーティブ局を志望しました。
運良く願いはかなったわけですが、
それでも、なんとなく「朝早く会社いかなくてよさそうだし」とか
「私服だし」くらいの甘い考えでした。
コピーライターという職を、ちゃんと意識したのは
会社に入って何か月かたったろこで、
それは仲畑貴志さんの「角÷H2O」のボディコピーと、
あと石田勝寿さんの国鉄のコピー「神に触れた。息もできぬ。」を
読んでからです。
石田さんのつくった古い国鉄のポスターは
どうしても手に入れたくて、
その仕事のADだった鈴木八郎さんに会いに行ったりしました。
ぼくはぐーたらで、
仕事がつらくなると、すぐ会社辞めたいなんて思ってしまう質
ですが、そういうときはいつも、
ぼくが息もできないと感じたほどの
これらのコピーを思い出して、
まだなーんにもいい仕事してないのに、
なに寝ぼけたこと言ってんだと自分に言い聞かせます。
そんなこんなで、まだ会社はやめてません。