妻の落語
去年から落語にはまっている。
これまで何度かチャンスはあったのだが、この度とうとうしっかりはまった。
流行っているのだろう。
満員完売の落語会は多いし、オフィスの僕の周りでもまるで封切りの映画の話でもするかの様に落語の話をしている。
iPODで落語を聞いていると、歌を聴いて鼻歌を唄うのと一緒でちょっと口で真似してみたりする。真似してみなくても、ここを語るのはさぞ気持ちよかろうとか、こうして語ったらもっといんじゃないかとか夢想したりする。
やってみたいね。
ある日僕がそう口にすると、なんかカルチャースクールとかそうゆうのであるらしいよ、と誰かが答えた。ネットで調べた。落語とはなんぞやという講座はそれなりにあるが、やってみる方はあんまりなかった。
すると、ある日ひとつ見つかった。カルチャースクールではなく三鷹にある文鳥舍さんと言うお店で開かれる講座。しかも何度か見たことがある柳家喜多八師匠というすばらしい噺家さんによるものだ。でも、さすがにちょっと時間的に無理かなあ、などと迷っているうちに喜多八師匠のファンである妻が自分でその講座の予約を入れてしまった。
そして昨日、うちのリビングで、初めて妻の落語を聞いた。
おい!うらやましいぞ!
基本中の基本の前座話、子ほめ。そんなに面白い話ではない。枝雀師がやってちょっと面白いくらいだ。ただ、フローリングのリビングにマットを置いてその上に正座した妻がしゃべくったそこに、「落語」があった。それを生み出した妻がすごくうらやましかった。
あっと、すいません。広告ともコピーとも関連づけられませんでした。
明日は、もちょっとがんばります。
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