リレーコラムについて

電通は、じゃんけんが強い。

福部明浩

いま担当させていただいている
クライアントのひとつにN食品さんがあります。

一度でも担当されたことがある方なら、
ご存知かと思いますが、毎年年末に、
N食品さん主催の代理店忘年会があるのですが、
これがですね、抜群に楽しい。

中でも、宣伝の方、マーケの方が、
総出で出演されているビデオが
最大のお楽しみなのですが、
これがメチャクチャおもろい。
大の大人がようそんなことやらはるわ、
という映像のオンパレードなのである。

なんというか、
人様を楽しますんやったら、これくらい
やらんで、どないすんねん!!
これがオモロイっちゅーこっちゃ!!
と、エンターテイメントの本質を
カラダを張って教えくれている気になるのである。

「この人らには、かなわんかも・・・」と悟り、
「オリエン通り、しっかり頑張ろう」と固く心に誓うのである。

さて、そんな忘年会のもうひとつの恒例行事に
大じゃんけん大会がある。

ルールは簡単で、隣の人とじゃんけんし
最後まで勝ち抜いた人には、豪華景品!!
という、いたってシンプルなものなのだが、
このじゃんけん大会、毎年、
電通の人が勝つ確率が異様に高いのだ。去年もそう。
(逆に博報堂陣は、異様に弱い)

別にズルをしているわけではない。
ただのじゃんけんである。
多少電通の人の人数が多いかもしれないが、
それも言うほどではない。

つまり、単純に電通にはじゃんけんが強い人が多いと思うのだ。
いや逆かもしれない。
じゃんけんが強い人が、電通に入るのかもしれない。

こいつは一体何が言いたいんだ?
もう読むのをやめよう、時間の無駄だ!
と思われるかもしれませんが、
これは結構重要なことなのです。

じゃんけんに勝つ確率は、33.3%ではないのである。

自分が勝つと信じている、
その純度の高い人が勝つのである。

うちの会社で一番麻雀が強いと言われる
安藤輝彦氏曰く、
「来ると思ったら、その牌が来るんや」と。

結局すべては、そういうことなんじゃないかなと
近頃とみに思うのである。
(仕事をしながら、麻雀をしながら)

強く信じれば、必ずそのようになる。
すべては気合であると。

このTCCのホームページを見ている人の中には、
これからコピーライターを目指そうと言う人も少なくないと思う。

そんなあなたに、ひと言アドバイスできるとすれば
大切なのは、賢げな広告論ではなく、
どうしてもなりたい!という、その気合であると。
自分には何の個性もないと思っている人ほど、
実はコピーライターには向いていると思います。
ぜひ頑張ってみてください。
広告業界は、なにしろ面白いですから。

ちなみに、いま試しに横の席の
遠藤礼奈とじゃんけんしたら、
チョキで負けました・・・・
全くもって、修行が足らないのである。

さて、1週間お付き合いいただきありがとうございました。
来週は、電通の若きスター
倉成英俊さんにお願いしました。
なんと倉成さんは、ここ半年くらいスペインは
バルセロナにいるらしいのです。
きっと、面白い話が聞けると思います。
それでは。

倉成さんも、結構じゃんけん強そうです。

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