新橋酔話。
数年前、電通が一斉に汐留へ移転したとき、心配ごとがひとつありました。
今後膨大な数のサラリーマンが新橋に進出する。
私の行きつけの店が荒らされやしないかしら、という実に重要な悩みです(笑)
しかし恐らくは東京一の飲み屋街であろう、新橋。
蓋を開けてみれば、数万人くらいの人口増加分は
あっという間に分散吸収しちゃったんですね。
私のよく行く店は小さいところばかりだったのですが、
今日に至るまでそうそう影響はありません。よかったよかった。
この街で一番好きな場所は、東西にある駅ビルです。
特に私は東側のほうが好きですね。3階では元赤坂のクラブのママが
15時から開く立飲み屋をやっていますし、戦後すぐからのビーフン屋もある。
意外に面白いのは一階でして、長野の日本酒を取り扱う酒屋が、
イートイン(ていうか試飲コーナー)を設けたり、
日本酒の古酒(まともに買うと目ン玉が飛び出ます!)
専門のカウンターバーも出来ました。ちなみにどちらも昼から営業ですけど。
地下に至っては戦後の不法占拠時代からのお店が、一坪程度のスペースでぎっしり。
どこもしっかりと繁盛しております。学園祭みたいで楽しいですよ。
この東側のビルには南側にアネックスがあり、そちらも模擬店村といった風情。
その中で目立つのは、なんと午前10時開店の立飲み[こひなた]です。
もっともこちらの本店は赤羽にあり、
そちらは午前7時開店ですから驚くほどのこともないんです。
お客さんはほとんどが年金生活者の方々とお見受けしました。
私も朝からみなさんと仲良くなりたいのですが、世間が許してくれなくて……
さて、明日は最終回か。どこにしようかなあ。