リレーコラムについて

宣伝会議賞 !

丸原孝紀

今日は、コピーに目覚めた私が
必死で取り組んだ「宣伝会議賞」の話です。

広告学校でコピーの技術と
その面白さを知った私は、
プロアマ問わずコピーのみで応募できる
「宣伝会議賞」に全力で取り組みました。

毎年秋に課題が発表になるやいなや、
土日はファミレスなどに入り浸って
朝から晩までコピーを書きました。

なにしろ紙1枚から応募できる賞です。
とにかく書きまくり、
毎年段ボール箱で応募していました。

宣伝会議賞は、
1次、2次の審査に残ると
名前が雑誌に載ります。
やたら出していた私は、
やたら名前が載りました。

さらに、社内のラジオCMの公募で
案が採用されたりしたこともあったのでしょう。
もうダメだ、と思っていたところで、
運よく制作に異動できることになりました。

制作といっても若い人は少なかったため、
若手は自然と仲間意識が強く、
互いに意識を高め合う環境にありました。

仲間同士で互いの仕事を見せ合ったり、
広告について熱く語り合うことで、
広告観が深まっていったこともあるでしょう。
異動してすぐの宣伝会議賞で、
銀賞と協賛企業賞を頂くことができました。

大量に書くことも大切ですが、
自分が書いたものについて、
後から色んな人の意見を聞くことも大事です。

人間、自分のことが一番分からないものです。

いま公募に取り組んでいる若い人は、
とにかくたくさん書いて、
結果が出たら一喜一憂して
終わらせるのではなく、
書いたものを周りの人に
見てもらうといいと思います。

私は毎年、
秋から冬は燃える季節、
春から夏にかけては反省の季節としていました。
これはTCCの会員になった今も
変わらないような気がしますが…。

ちなみに、
そのとき賞を頂いたコピーは以下です。

●「風呂が薄いぞ」と父が言う。
 (ツムラ・バスクリン)
●作り続けているのは、飲み続ける人がいるからです。
 (マルサンアイ・マルサン豆乳)

この受賞は大変な自信となりました。
会社に入ってからボコボコだった私は、
この賞に「大丈夫!」と言われたような気がして、
性格も明るくなりました。

また、リアルなライバルと
出会えたことも幸せでした。
金賞を獲った田島洋之くん、
銅賞を獲った富田安則くんは歳が近いこともあり、
いつも気になる存在であり続けています。

今では三人ともTCC会員になり、
さらに激しく刺激しあう仲になってます。
二人の並々ならぬセンスと努力に、
私はいつも背筋が伸びる思いがします。

★第40回宣伝会議賞の受賞者の方、
お元気にされているでしょうか。
近況をメールでいただけるとうれしいです。
また、そのほかの方でも
ご意見・ご感想お待ちしております。
eco_groove@ybb.ne.jp

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