巨人を観ずにめしは食える

昨日書いてみて、おまえは誰じゃい、とみなさん思うんじゃないかと気づきました。で、ぼくはTCC会員のフリーランスコピーライター、境　治と申します。TCC新人賞はもう７年も前ですが、「巨人を観ずにめしが食えるか」という、日本テレビのプロ野球中継の広告でいただきました。星一徹さんがちゃぶ台をひっくりかえすビジュアルで。

そんなコピーで新人賞をもらったので、いまだに「あ、境は巨人ファンだよね」と言われます。でも、ぼく、巨人ファンはおととしでやめたんです。そりゃあ晴れてTCC会員にしてくれた商品ですから、愛して愛して愛し抜きました。実はぼくはその仕事をするまでは野球なんかバカにしてたんですが、受賞を機にポリシー変えて、毎日毎晩、それこそ夕飯を食べながら巨人をテレビで応援したもんです。94年に優勝したときは、最終戦を観に名古屋まで行ったりね。

でも巨人って、愛せば愛すほど愛を裏切るんですよ。え？落合とるの？うーん、そんなことでいいのかなあ。まあ入ったからには応援しよう、え？もうやめちゃうの？清原？なんで？・・・てな感じでね。落合は典型だけど、そういう移籍選手以外でも、若手が育ってきたなあと思ってたらまた大物選手が移籍してきて活躍の場がなくなったりとか。

そんな姿勢にハラたってきて、おととし「えーい！こんなチーム応援すんのやめた！」となった次第です。だからいまは、巨人を観ずにニュースとか観ながらめし食ってます。いやーコピーライターの商品への愛なんて、いい加減なもんです。でも一徹さんにだけはゴメンナサイ、と謝っちゃいますけどね。