怪獣。
小さいときの話。
ダイナマンとかバイオマンとか戦隊ものが好きで
特に最後に巨大ロボと怪獣が戦う予定調和全開の場面が大好きでした。
はじめの数分は必ずロボがやられる。
(中に入ってる人間もやられる。)
何かの拍子に形勢が逆転して怪獣がやられる。
あれよあれよという間にロボの必殺技(大抵でっかい剣)で、
怪獣はまっぷたつになり「ドドーン」という地響きとともに爆発、炎上。
地球には平和がもどりましたとさ。
めでたしめでたし。
でもひとつだけ疑問がありました。
あの毎回死ぬ怪獣、中の人はどうなってるんだろう?
幼いわたしは「特撮」とかいう言葉をもちろん知りません。
怪獣の中の人は、本当にこっぱみじんに死んでるんじゃないのかな。
でなくちゃあれほどリアルに死ねないもの。
毎週1人、毎月4人、毎年ずいぶんたくさん。
でもこんなにたくさん死んでいいのかな。
そうか。
これ、死にたいひとが志願して怪獣に入ってるんじゃないかしら。
「人生いろいろあったけど、怪獣として死ねるなら本望です。」
ヒミツ組織みたいなのがそういう人をちゃんと管理してて
「じゃぁキミは最終話ね。」
「え、いいんですか。」
きっとパパやママも知ってるけど言わない、おとな社会の常識で。
そういえば怪獣ってなんだか哀しいものね。
毎回殺されるのわかってるのに
ちゃんと適度にヒーローたちを痛めつけて、
でも最後にはきちんと派手に死んであげるんだもの。
爆発してあげるんだもの。
散ってあげるんだもの。
この疑問がいつ解けたのかはすっかり忘れてしまいましたが、
ちょっと血なまぐさいことに魅かれがちだった気がします。
というのを、
こないだライブで頭から血を流してるロックスターに感動して
思い出しました。
高木さんより引きつがさせていただきました小山です。
チャラくないですか?
そういえば前に書いたときもちょうど今ごろの季節で、
しかもエアコンが壊れてて、凍死しそうになってました。
いまのおうちのエアコンも「フシュシャー」っていうおならの不発弾みたいな音ばかりして、
あんまりあったかくありません。
一週間よろしくおねがいします。
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