リレーコラムについて

言葉あそび。

小山佳奈

今日駅を歩いてたら、一つののぼりが目に入りました。
そこには大きなピンク色の文字で
「感謝フェチ」
とありました。

え?
感謝フェチ?
感謝するフェチ?
されるフェチ?
「ありがとう」って言われると異常に興奮して、
「もっと言って、もっと言って」みたいな?
マンガみたいにもう一度目をこすって見てみたら
「感謝フェア」
でした。
朝からドキドキしました。

そんな言葉あそびは楽しくて、
で、楽しいからとそれをすぐコピーにしてしまったりして、
「また!」ってCDやADに叱られたりします。

まだ小学3年生くらいのころ、
当時「ハイスクール落書2」というドラマの主題歌だった
ブルーハーツの「情熱の薔薇」っていう歌。
どうしても買ってほしくて、
でもどうしても読み方がわからなくって、
今までに習った知識を総動員して、
よしこれだって思ってわたしは自信満々にお母さんに訊ねました。

「“情熱のチクビ”が欲しいんだけど。」

お母さんの顔がみるみる凍ってくではありませんか。

だって、
「薔薇」の「薔」は「蓄積(ちくせき)」の「蓄」に似てるでしょ。
「薔薇」の「薇」は「微妙(びみょう)」の「微」に似てるでしょ。
似た漢字は同じ読み方をするんでしょ。
そっか。
「チクビ」ってよむんだな。
当時のわたしはその言葉が何を意味するかも知らず、
無邪気にそう思ったんでした。

困らせてごめんね、お母さん。
でも「そんなん人前で言うたらあかんよ。」って
やさしく教えてくれたお母さんには今でも感謝してます。
(いま人前で言っちゃった、ごめんなさい。)

一週間、お付き合いいただきありがとうございました。
結局全部エログロになってしまいました。
不快に思った方、ごめんなさい。

来週からは、
そんな世界とは一切無縁な、
美しく情感あふれるラジオをつくりつづける巨匠、
中山佐知子さんです。
こんなコラムのあとに引き継いでしまって申し訳ないです。
たぶんこのこきたない一週間を、なかったことにしてくれると思います。
さちこさん、よろしくおねがいします。

NO
年月日
名前
5805 2024.11.22 中川英明 エキセントリック師匠
5804 2024.11.21 中川英明 いいんですか、やなせ先生
5803 2024.11.20 中川英明 わたしのオムツを替えないで
5802 2024.11.19 中川英明 ドンセンパンチの破壊力
5801 2024.11.18 中川英明 育児フォリ・ア・ドゥ
  • 年  月から   年  月まで