脳に素直に
昔、後輩に、「脳を通して喋ってくださいよ!」と
言われたことがある。考えて話していなかったのか?動物?
そういえば、僕はドライブのとき、看板を見ると、
その文字をそのまま口に出していることが多い。反射的に。
「合流注意!」とか、「ようこそ富士山へ」とか、「本多歯科医院」とか。
なんでだろう?
まさか文字校でもないし、コピーチェックでもないのに。
ちょっと不思議だ。
コピーライターの人に会うと、よく思うことがある。
ああ、この人も、おばちゃんっぽい!(もちろん男)
自分もおばちゃん脳だから、わかるのかもしれない。
意外な人から、おばちゃん発言が出ると、
うれしい。思わずニヤッとしてしまう。
ここで言うおばちゃんは、いい意味だ。
ミーハーで、噂好き!井戸端会議で出てきそうな話をする人だ。
広告関係の人は、おばちゃん発言をする、
おばちゃん脳の人が多い気がする。
最近、小さな子供に会うたび思うのだが、
3才くらいの子が、急に50才くらいのおっさん風態度だったり、
15才風発言をしたりするのに驚く。
3才の脳のなかに、50才や15才や0才など
いろんな年齢が入り混じって存在しているみたいだ。
あるとき、「横ではしゃいでいる安路さんを見ていると、
いとこを思い出しますよ。」と言われたことがある。
いとこ? 27,8才をイメージしたが違った。
彼の言う、いとこは、4才だった。
がっくり・・・・、ガキすぎる。
打ち合わせの途中に、肉の中でどの食べ方が好き?という
アンケートみたいな遊びをしたことがあった。
?すきやき ?しゃぶしゃぶ ?ステーキ ?焼肉
つづいて、好きな果物はなに?という質問。
?イチゴ ?みかん ?桃 ?メロン ?ぶどう
別に芸能人でもないのに、僕は昔から答えを用意する癖があった。
肉は本当に迷って、?焼肉
果物はすばやく ?イチゴと答えた。 いつもイチゴと言っているのだ。
昔、牛乳と練乳でつぶして食べるイチゴが好きだった。
でもよく考えると、好きだったのは、練乳だったのかもしれない。
最近、イチゴがホントに好きなのかわからなくなってきた。
過去の経験や思い出を美化して、周囲の目もちょっと意識して
イチゴ!と言っていたような気も。
自分に、脳に、ウソをついていたのではと思う。
もっと素直に、本能的に、好き嫌いを、突き詰めたい。
人生も後半戦に入った。
ますます真剣に自分の好き嫌いを考える日々。
焦りというパワーは、ものすごい。
ロールケーキにすべきか、バウムクーヘンにすべきか。
今度のゴールデンウィークに、どっちを取り寄せるか。
最近ハマッているオンラインショップの中で、
僕はいま真剣に悩んでいます。
できるだけ、脳に忠実に選びたいものです。 では、また明日。