人生の司令塔〜佐藤義浩さん〜
自分が仕事をご一緒して、勉強になった人を紹介する第4弾。
というか、最後は、直属の上司でもあり、今年のクリエーターオブザイヤーでもある「佐藤義浩」さんです。
義浩さんには、すごく不思議な縁を感じていまして。会社に入って、クリエーティブの適正試験があったのですが、その試験官が義浩さんだったのです。クリエーティブ志望の私でしたが、まわりの人からは、外見的にもキャラクター的にも、あまりに普通だった自分は、クリエーティブって感じじゃないだろ?と思われているふしがありました。
ただ、何を思ったか義浩さんがそこで目をつけてくれたおかげで、いまこうしてリレーコラムを書くことができています。何年かたったあとに義浩さんに、「あのとき、何がよかったですか?」とお伺いしたところ、「別にそんなに光るものを感じたわけじゃなかったけど、、、なんか、ヤル気はあった。」とおっしゃっていました。
その後も、同じ局にいましたが、特にすごく仕事をご一緒していたわけではないのですが、たまたま義浩部に移動になり、そこからリクルートの仕事をいただくことになり、いつも人生におけるキラーパスというか、ターニングポイントになる要所要所に、いいパスをいただいている、そんなことを勝手に感じております。
義浩さんのディレクションの魅力は、「待つ」ということにあると思います。下についた人間が答えをだしてくるまで、根気よく待ってくれる。下についた人間は、自分がキチンと答えをださなければいけない、矢面にたたなければ行けないから、そこで、はじめて責任感が生まれ、力がつく。
自分も後輩を下につけることも多いので分かるのですが、この「待つ」という行為は、すごく難しいというか、ストレスがたまるというか。つい「自分で答えを出したくなる」。そうやって答えを出す、まとめあげることを見せることで、勉強になることもたくさんあるのですが、たぶん、その人個人がブレークスルーする瞬間というのは、その人自身が、答えを本気でだしたときに始めて、生まれるのかなと思っています。
強いリーダーシップのもと、仕事をすることでつく力。でも、そのついた力を今度は自分のオリジナルのものに変えていかなければならない時というのが、ある時期に必ず訪れて。そのときには、ギリギリまで待ってもらうということが、とても大切なことなんだと思うわけです。
義浩さんの下からは、今年もTCCの最高新人賞がでたり、最近ちょっと元気なのは、そういったディレクション、というよりは、個性の伸ばし方で、ちょっとずつ芽が出ているからかもしれません。
ということで、もう週もあけてしまったので、バトンを渡さなければいけません。義浩さん?
直属の上司であり、私のボーナスの査定とかも全部握っている方なので、非常にお願いしづらい部分もあるのですが、クリエイターオブザイヤーという、いま一番旬の人のコラムがみなさん読みたいと思うので、よろしくお願いします。
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