ウタマロンガイ
篠原誠
何故か、朝早く目が覚める日ってありません?
今日がその日でした。僕の場合、こういう日は、
神さまの思し召しとばかりに、早く起きて、そのまま
仕事にいっちゃいます。そして、こういう日は、
きまって気持ちのいい天気で……。
そこから今日は、ずれていたんだと思います。
外に出ると雨。もう気分は急降下。
こういう日は、何をやってもずれていく。
改札でも、定期のかわりに、何故か家の鍵を
かざしてしまう始末。ひらくかい!
それでも、前向きスイッチいれて、山手線にのって、
さあ、新橋までの小旅行、と思ってまばたきしたと思ったら、
次の瞬間、目にしたのはラブホのメッカ鶯谷駅!寝過ごし!
もうここまでくると、引き返すのもなんだかなぁと思い、
チョーさんばり、次いってみよう!と一周することを
決意しました。
そこではじめて気づいたのが、トレインジャック。
今日は、僕の好きな松浦あややが洋服の青山で、
クールビズ訴求であります。
もう、目を閉じて、
クールビズ、メタボリック、さて
今度は何がくるだろうかと、夢想する。
そういえば、なんかの打ち合わせでめちゃくちゃ
頭のいい人が、ある企業の戦略の話をしておりまして、
その企業はまだエコなんて、そんなに叫ばれていない時期に
エコエコと言い始めまして、僕はてっきり、
当時は、企業のグッドウィル獲得のまあ、ええかっこしいだと
おもっとりました。ところが、そのエコも、
実は、企業業績にも大きく貢献するビジョンだという話で、
つまりは、利益を追求しながらも、社会にも貢献するみたいな。
そんなことだったらしく。
その企業が、今度取り組んでるのが、アフリカの貧困に
取り組んでいるらしく。これだけ聞くと、
いいことしようとしてるのね。なのだけど、実は、
それは将来を見据えた戦略ということで、アフリカの貧困を
なくすと、アフリカに眠る資源を確保できる&次のマーケットも
創出できるという、なんとも深い意味合いがあっての、
経営判断らしく、あらら、さすが海外でも名をはせる企業は
違うなぁ、というかすんごい頭のいい人がたくさんいて、
外国と渡り合ってるのだなぁと、よ、サムライ!!!
と感服した次第。
で、話はかなり飛びましたが、クールビズもメタボリックも
一見、社会的なムーブメントでありながら、
企業にとっても、それを消費する人にとっても、都合のいい
話なのですね。で、で、次に来るのはなんじゃらほいと。
目を閉じて、電車の中で考えました。ずばり、
セックスですな。はい。
日本が不名誉ナンバーワンに
セックスの少なさと、自殺の多さがあるのだけれど、
このセックスは、どうにかなるような気がするのです。
というか、セックス自体いいことだし、
ある意味、少子化対策という国のお題目にもなりうる。
あとセックス自体、お金があんまりかからないっすもんね。
そこで、問題は、ネーミングですね。
クールビズとか、メタボリックのような、
新しい名前みたいなものが必要な気がするのです。
「レッツ!セックス」
では、ちょっとねぇ。
そこで、いくつか電車の中で目を閉じながら考えてみました。
多分、巣鴨から高田馬場ぐらいの間で。たとえば…
パコーマンス(ビーバップハイスクール的に・コーマン)
セクササイズ(ブートキャンプ的な)
ウタマローゼス(和の追求・浮世絵的な)
マジワリンコ(いわゆる日本のカワイイィィ!)
もう少し掘り下げてみましょう。
まず、セックスを言い換えるならば、メイクラブであります。
ラブですな。ラブ。ローマ字読みでロベですな。
ジュテームですな。ウォーアイニー、イッヒリーベニヒトですな。
ラブラブーム(ダジャレ的な)
クールラブ(パクリ的な)
ラブチルドレン(少子化こみで)
ラブディナー(食後の後に)
難しいですね。まあ、こういうネーミングは上手な人が
考えるとして、とにかく次にセックスがきますね。
対象商品も結構多岐にわたります。まずは、ドリンクね。
リポビタンDなんてもちろんですが、ユンケルとかね、
あと、もうニッチャー戦略の赤マムシなんかも、
もうJJとか婦人画報とか、おとなの週末とかにも、
雑誌広告を出稿しちゃったりして、
ソトコトとかでも、ロハスなみに
「ウタマローゼスな人」とか特集が組まれたりして、
アダム徳永氏とか、ひっぱりだこだろうなぁ。
あと、製薬会社ものってくるんじゃないかな。
それから、下着メーカーとかもあるな。
もう、高島屋とかいったら、「夏のウタマローゼス」とか
特設コーナーがあって、もうセクシーな下着とか、
便利な下着とか、売り出されていて、
ウタマローゼスモデルαとかできるんだろうなぁ。
もう、便乗が便乗をよんで、
「ウタマローゼスを邪魔させない、蚊に○○ジェット」
みたいな遠いな〜〜て思うようなところから、商品
結びつけてきたりして、そんな風にならないだろかな〜。
そんなことを思い巡らしておりましたら、
目が覚めました。ほとんど考えていたというより、
寝ておりました。ほとんど夢みておりました。
勃起しておりました。
目覚めると、目の前に3人のサラリーマンが
座っておりまして、僕と目が合うと3人とも、
それぞれあらぬ方向へ、目をそらすのであります。
もう、口笛とか吹きそうな勢いのなにかをごまかす感じ。
まさか、あちらの方面の方かとおもいきや、
いつのまにか、僕の隣には、ミニスカの若い女の子。
いわゆる、本気のミニスカですな。△ゾーンが前から
パンチラ選手権のあれであります。
その隣の女の子も寝ておりまして、つまりは、
前の3人は、僕も寝てる女の子も寝てる。客は少ないという
これ、パチンコでいったら、確変状態だったわけで、
フィーバーフィーバーなワケだったんですね。
ところが、ここで僕が目を覚ましたので、さあ大変。
それでも、僕が目をあらぬ方向にそらすと、また、前の3人は
△ ゾーンが開くのを凝視するというわかりやすいパブロフ状態。
そして、僕が目をそらしている間に
△ ゾーンが開いたり開かなかったりな状態で、
いわゆる、これ、パチンコでいうと時短モード。
このたとえ、わかる?
そんなこんなで、目をそらしては、
フェイントかけて、前の3人のサラリーマンを見てみたり、
そんな恥辱プレイをしておりましたら、
「次は、秋葉原〜」
2週目突入しておりました。
もう山の手グレートジャーニーしちゃいますか〜〜と
思いましたが、さすがに僕もサラリーマン、
秋葉原で降りて、新橋方面に乗り換えたのであります。
3人のサラリーマンとミニスカ女性を残して。
確変スタート!ジャンジャンバリバリお出しくださいませ〜〜!!!
今日の教訓
「山手線の一周は思ってるより、長い。」
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