エコ疲れ
高橋健一
新聞、雑誌、CMで、エコ広告を見ない日はありません。
先週から今週にかけては洞爺湖サミットにぶつけるように、
ほとんどがエコ広告と言っていいほどですね。
広告が人々の意識と行動に影響を与えて、
環境問題にブレーキをかけられるとしたら、
メッセージを書くコピーライターにとって、
じつにやりがいのある仕事だと思います。
でも、最近思うのです。
そろそろ、世の中の人々は、
エコ広告に疲れ始めているのではないか。
言い換えれば、
エコ広告が嫌われる時が近づいているぞ、と。
毎日、エコ、エコ、エコ、エコ。
もう、企業のエコ・メッセージは聞き飽きたよ。
どの企業のエコも区別がつかないよ。
だいたい、すでにエコな暮らしを心がけているし、
言われなくてもわかっているよ。
そんな声が生まれてきそう。
いや、もう生まれているかもしれない。
これからも、さまざまな企業のエコ活動、エコ商品が次々に登場するでしょう。
企業は、そのエコ活動、エコ商品をまっすぐ伝えたいでしょうから、
毛色の違った広告を世の中に送り出すのは容易ではないと思います。
でも、 “よくあるエコ広告ですか”と思われたら終わりですから。
残業して、夜遅くまで電気を照らしてCO2を排出しても、
それが帳消しになるような機能するエコ広告をつくろう。
そんなふうに、自分で自分に喝を入れている今日この頃です。
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