根拠のない自信が、後で根拠になる。
実家だけでなく、高校の通学路も奇跡的に同じだった野澤さんから、
リレーコラムのバトンを受け取りました。
こんにちは。
2007年、警備員さんの求人広告で新人賞をいただきました、
リクルートメディアコミュニケーションズの林です。
突然ですが、皆さんは、いま自分がやっていることに、自信を持っていますか。
僕は、持っています。まったく、何の根拠もありませんが。
コピーライターになりたい! そう思ったのは、4年前。
新卒入社した小さな広告代理店で、SP営業をしていた時です。
もともと僕は、サッカー部、軽音楽部と、
女の子にモテるかどうかを重要な判断基準にして生きてきました。
大学でももちろん、社会人になったら一番モテそう!
な広告業界を目指して、マスコミ学を専攻していたのです。
でも実態は、プロのバンドマンになりたくて音楽三昧。
その頃の僕は、なぜか座右の銘がStay Kidsだったので、
音楽で食えないと気づけたのは新卒採用のシーズンが完全に終わった4年生の8月。
アウト気味です。
B-ing(弊社の中途採用情報誌。今は休刊中)を片手に、
「新卒なんですけど、面接してください!」と、
東京中の広告系(に関係があると思われる)会社を回ったのは懐かしい思い出です・・・。
ともかく、そんなこんなではじめた営業の仕事ですが、
成績を上げるために色々と勉強しているうちに、素敵な広告、そして、
なんかいい感じの雰囲気を放つクリエーターさんとの出会いを重ね、
売る側から、作る側にシフトしたくなってしまったのです。
モテとは、関係なしに。
すぐに宣伝会議へ通い始め、総合コース、上級コース、専門コースと、
間を空けることなく1年強、がむしゃらに勉強しました。
コピーライターになれる自信が、なぜか、あったのです。
(泣きべそかいてましたが)
営業主任までのぼりつめた会社も、
3年やったらコピーライターになろうと決めていたので、
転職先が決まらないまま3月ジャストであっけなく退社。
送別会では、これまた何の根拠もなく、
ぐしゃぐしゃに涙を流しながらこうスピーチしました。
「ぼ、ぼぐわ、3年以内に、絶対にTCC穫って、みんなに会いにきます!」
ところが転職活動は想像以上に厳しく、
営業しかやったことないんでしょ? と、
30社以上のプロダクションで不採用となりました。
やっと内定の出たプロダクションでもコピーライター採用だったはずなのに、
スーツを着てこいと言われて毎日飛び込みをさせられる始末。
心も体も、ダウンしました。
そんなとき、手を差し伸べてくれたのが今の会社です。
週刊媒体であることに加え、雑誌メディアがまだ元気だったあの頃は、
これでもか! というくらい、コピーが書けました。
仕事はハガキよりも小さな求人枠ばかりでしたが、とてもうれしかった。
鬱積した想いを晴らすかのように制作に取り組めたのは、
充実した毎日に抱いた根拠のない自信のおかげ。
これだけ書けば、巧くなる! と。
入社から半年が経つ頃、先輩に誘われて応募したTCC。
運良く新人賞をいただくことができました。
受賞からは早いもので1年以上が経ちましたが、
相変わらず根拠のない自信を胸に、がんばっています。
先輩や上司、広告業界を牽引する一流のクリエーターの皆さんからすれば、
なぁに、そのくらいで自信なんて持ったらだめだぜ。
なんてお叱りを受けてしまうことは承知の上で。
それでも根拠のない自信は、大切だと思います。
水泳の北島康介選手じゃないですが、
自分自身に「自信あるよな? もちろんできるよな?」と、
プレッシャーをかけることで努力が続き、見えない力も発揮できる。
その努力とアウトプットが、成功の根拠になる。後で、振り返ったときに。
初日から、説教臭い話をしてごめんなさい。
ビールを飲みながら書いていたもので、つい。
(お酒を飲むと、大言壮語ばかり吐きます)
あ、あと、最近のコラムで流行っているコレ、
僕にもやらせてください↓
根拠のない自信に賛成してもいいかな、と思う方、
自分が大切にしているのはこんな考え方! という
ご意見はこちらへどうぞ。
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